AppleInsider: Apple の Leopard 拡張 Instant Message フレームワークの詳細

Apple details Leopard's expanded Instant Message framework

By Prince McLean

Published: Monday, April 23, 2007 01:00 PM EST


Apple が徐々に Mac OS X Leopard の根底にある機能のいくつかを明らかにし始めた。その最新情報では、オペレーティングシステムの拡張 Instant Message フレームワークを利用して、開発したアプリケーションから iChat 4.0 の機能にどうアクセスできるのかについて解説している。

例えば、Apple によると、同フレームワークを利用して、特定のインスタントメッセージユーザがオンラインかどうかを、開発者が開発したアプリケーション経由でプログラミング的に判断し、iChat Theater のセッションを開始して、対応するビデオおよびオーディオコンテンツを共有できるかどうかを判断できるようになるとのこと。

「Instant Message フレームワークが提供するもっとも強力な機能の一つに、ユーザのリストにあるコンタクト先がオンラインかどうかを判断できる機能があります。 また、そのコンタクトのアドレス帳データをはじめ、その他のステータス情報を取得することも可能です」と、Apple の開発者向けサイトのテクノロジー概要にはある。 「この情報は、ひとまとめに『presence』として参照可能で、この presence データにアクセスできれば、そのコンタクト先の情報が変更された場合に、開発したアプリケーションに通知を表示できます。」

Leopard で予定されている iChat の新機能である iChat Theater ではまた、iChat カンファレンス中にアプリケーションでオーディオおよびビデオコンテンツを表示できるようになる。 例えば、開発したアプリケーションで、複数の参加者を対象に、スライドショーやビデオフィード、3D グラフィクスを、完全な音声とともに表示できるようになる。 これは、iChat Theater の中心にある IMAVManager クラスを経由して可能となる。これは Objective-C クラスで実現された iChat 最新の機能だ。

「IMAVManager は、Instant Message フレームワークにある他のクラスとともに動作し、作成したアプリケーションに複雑なカンファレンス機能を組み込むことができるようになります」と Apple は語っている。 「例えば、IMService を利用して、誰がチャットに参加可能かを判断し、IMAVManager を利用して iChat Theater によるプレゼンテーション実行のための設定を行います。」

Instant Message フレームワークに加えて、開発者は AppleScript 経由で iChat の多数の機能にもアクセスでき、ビデオチャットiChat イベントに反応したりといったことが可能となる。

Leopard では、iChatスクリプティング辞書を利用して、ほぼすべての iChat 操作を対象にできるまで拡張されており、キーボードとマウスを使ってインタラクティブに操作できます」と Apple は述べている。 「このスクリプティング機能へは、アプリケーションからでも AppleScript からでもアクセスできます。」

同社によると、例えば、サービス、アカウント、チャットクラスを利用して、スクリーンネームからチャット参加者の身元を判断したり、サービスの種類 (例:AIM、JabberBonjour) やチャットの形式 (テキスト、オーディオ、ビデオ) を特定できるようになる、とのこと。 「これにより、高度に洗練されたアプリケーションコントロールiChat に対して可能になります。」 開発したアプリケーションでは、チャットを開始するにあたってスクリプトを走らせることもできるし、 特定の人がオンラインになった場合や、 その間におこる操作のためのスクリプトを作成することもできます。」

さらなる詳細は、Apple の開発者向けサイトの テクノロジー概要 にある。