AppleInsider: iPhone が Cingular/AT&T への関心を増幅

iPhone boosting interest in Cingular/AT&T

By Slash Lane

Published: Tuesday, April 24, 2007 02:40 PM EST

Apple が投入を予定している iPhone の需要をうらなう最新の市場調査によると、10 人におよそ 1 人が発売されたら購入を考えていると回答した。 しかし、調査ではまた、iPhone が Cingular/AT&T の無線ネットワークへの関心を押し上げているということも明らかになった。

同調査は ChangeWave によって行われたもので、20 種類以上の業界で働いているビジネス幹部やプロフェッショナルからなるネットワークを対象にしていた。2007 年 4 月に行われた調査では、参加者のうち 9 パーセントが iPhone が発売され次第購入する見込みで、この内訳は、6 パーセントが購入する「かもしれない (somewhat likely)」と応える一方、3 パーセントは購入する「可能性は高い (highly likely)」と答えている。またこれとは別に 7 パーセントが iPhone をプレゼントとして購入するだろうと答えている。

「6 月半ばの Apple iPhone 発売への期待感は、3 ヶ月前から変わらず強いものがある」と ChangeWave のアナリストは調査報告書に記している。 「今回の調査から、iPhone の売り上げは、機器の性能が消費者の期待に沿うものであれば Apple が 2008 年の目標として掲げている数字を上回ることになるかもしれないという強い証拠が得られた。」

ChangeWave の調査に参加した 3,489 人からはまた、AppleiPhone のエントリーレベルの価格を $499 にまで下げれば、同機器の需要は沸騰するだろうとみていることが明らかになった。 他とえば、10 パーセントの参加者が、価格が $200-$299 の範囲内まで下がれば 4GB モデルの購入を検討すると答えており、20 パーセントがその価格帯で 8GB モデルが発売されたら購入するかもしれないと答えている。


ChangWave のグラフ

この調査のもっとも重要なポイントは、恐らく、参加者の間にある長期的なハンドセットおよびキャリアサービスの購入動向への iPhone による影響だろう。 ChangeWave が続けて行った 2 つの目の調査からは、Motorola の将来のシェアが劇的に低下 -- 2006 年 10 月期の 33 パーセントから現在の 17 パーセント -- することが明らかになった。

携帯電話プロバイダという観点では、Verizon が引き続き 30 パーセントの市場シェアを押さえているものの、合衆国における iPhone の独占的プロバイダである Cingular/ATT が 1 月から 1 ポイント伸ばして シェアを 27 パーセントにしている。


ChangWave のグラフ

さらに、将来の購入予定という点では Cingular が Verizon を抜いており、6 ポイント伸ばして、サービスプロバイダを変更するかもしれないと答えた参加者のなかではトップのプロバイダとなっている。

「Verizon (22%;3 ポイント下落) は、これらトップグループの中では、引き続きシェアを落としており、ChangeWave による調査でこの質問をするようになって以来はじめてトップの座を明け渡すことになった」と同社は述べている。