AppleInsider: Apple が iTunes への歌詞取り込みを目指して交渉中

Apple in talks to bring lyrics to iTunes

By Katie Marsal

Published: Wednesday, April 25, 2007 10:35 AM EST


Apple とデジタルメディア企業 Gracenote との間の交渉により、Apple が同社の人気 iTunes Store から歌詞を提供するようになるかもしれない。

この動きは、許可を受けておらず、不正確でアーチストの作品に決して報いることのないウェブサイトが市場を席巻している現状に息苦しさを感じている業界の意向を受けてのものだ。

Gracenote と Yahoo! は、 Yahoo! Music は、こうした努力のスタートとして今週はじめに、 何千・何百曲もの楽曲から合法なライセンスを受けた歌詞を顧客に提供すると発表した。 大物アーチストには、U2 や Elvis、The Beatles がいる。

Gracenote は昨年夏に音楽レーベルとの交渉において、およそ 100 レーベル近くから歌詞の配布権を獲得している。レーベルには、BMG Music Publishing、EMI Music Publishing、Sony/ATV Music Publishing、Universal Music Publishing Group、Warner/Chappell Music のトップ 5 や主要インディペンデント 12 社も含まれている。

「歌詞は、主要な検索エンジンで行われるトップ 10 を常に占めており、結果は往々にして不正確で不完全な歌詞や鬱陶しいポップアップに遭遇することになる」と Gracenote の総裁で CEO の Craig Palmer は語っている。

Palmer は Reuters の取材に答えて、AppleiTunes といった さまざまな音楽パートナー とも交渉を進めていることを明らかにしている。 「たった一つのサービスを立ち上げるためにビジネスをしている訳ではありません。続報をお待ちください」とのこと。

iTunes で歌詞が提供されるようになると、既に高品質なアルバムアートを提供している Apple にとっては非常に面白いチャンスとなる。 Gracenote と Apple との交渉は、iPod への歌詞ダウンロードにも道を開くことになり、ユーザは好きな曲にあわせて歌うこともできるようになるだろう。 カラオケ関連の製品の可能性もある。

Palmer は Reuters に対し、歌詞にライセンスをすれば、その収益は年およそ 40 億ドル、今後 10 年内には年 1 億ドルとも予測され*1、世界レベルの音楽レーベルの収益を飛躍的に向上さることができるだろうとしている。

*1:... estimated at about $4 billion annually, by as much as $100 million annually within the next 10 years.