AppleInsider: Apple の Jobs は依然として iTunes 購読サービスに冷淡
Apple's Jobs still not keen on iTunes subscription service
By Slash Lane
Published: Thursday, April 26, 2007 09:00 AM EST
Apple CEO の Steve Jobs は水曜日、顧客は音楽をレンタルしたいのではなく自ら所有したいのだという彼の見解を改めて示し、音楽業界が iTunes に購読型サービスを許可する可能性は低いことを示した。
「絶対というわけではいが、顧客は関心を持ってないようだ」と Jobs は、Apple が絶好調の四半期報告を行った後におこなわれた Reuters による インタビュー に答えた。 「購読型サービスはこれまでのところ成功していない。」
Jobs のコメントは、Apple が複数の大手音楽レーベルとの間で iTunes のためのライセンス交渉を準備していると考えられている時期に出てきた。 これら噂の一例として、複数のレーベルは Apple のリーダーに対して業界トップの iTunes Store に 購読型サービスを追加 するよう迫るものとみられている、というものがある。
これらレーベルは、下がり続けるコンパクトディスクの売り上げや、同時に進行するピア・ツー・ピアによるファイル共有ネットワークにおける音楽の不法ダウンロードの蔓延と戦っており、購読型サービスが売り上げを押し上げる可能性を幾度となく持ち出してきている。 業界は、購読型サービスによって音楽の消費を促し、楽曲を再生する度毎に小学のライセンス料を課すことに加えて、月ごとの料金も徴収できるようになると考えているのだ。
しかしこれまでのところ、Jobs は Apple が現在採用しているアラカルト形式とアルバムダウンロード形式を維持する姿勢を崩しておらず、こうした姿勢がデジタルダウンロードビジネスで同社が飛躍する要因となってきた。 Apple の iTunes は、2003 年の設立時以来、世界で 25 億曲以上を販売してきた。
「人々は自分の音楽を求めている」と Jobs は語っていた。
現在行われているはずの交渉に関して Apple は、デジタル著作権管理 (DRM) として知られるコピー保護ソフトウェアレーベルのない音楽を販売するよう、各社に対して さらなる譲歩 を求めるとみられている。 今月初めに EMI Group -- 業界第 3 位の音楽レーベル -- との間で交わされた画期的な契約では、5 月より iTunes で DRM のない楽曲 を販売するとしている。
「他の音楽会社にもこの契約に興味を持っている人々がたくさんいる」と Jobs はこの契約について語った。 「現在彼らは真剣に検討している。」
Apple CEO は、EMI との契約が他の大手レーベル 3 社 -- Universal、Sony BMG、および Warner Music -- にとってプレッシャーとなり、競争力を維持するために同様の処置をとらざるを得ないような状況になってほしいと考えている。
「私たちは、今年末までに、iTunes で提供される楽曲のうちの過半数が DRM のないバージョンになるだろうと語ってきました」と Jobs は Reuters に語った。 「われわれはこの目標を達成できると考えています。」