AppleInsider: Apple がカスタマイズ可能な iPhone インターフェースの国際特許を申請

Apple files for world patent on customizable iPhone interface

By Aidan Malley

Published: Tuesday, August 28, 2007 06:45 PM EST


AppleWorld Intellectual Property Organization に対して、ユーザが指だけを使ってアイコンの位置を再配置および変更できるようなタッチスクリーンインターフェースに関する特許を申請した。

WIPO に提出された「Portable Electronic Device with Interface Reconfiguration Mode」とされる申請はちょうど先週公開されたが、提出されたのは 2006 年 12 月下旬だ。これは、Apple CEO の Steve Jobs が Macworld に登壇して、同社初の携帯電話を披露したわずか数日前のことだ。 同申請は、2005 年 12 月に合衆国のみを対象に申請されたものに似ているが、対象範囲はアフリカ、アジア、そしてヨーロッパ地域の数十カ国が対象になっている。

申請では、1 月に行われた Jobs のキーノートスピーチからの引用もあり、柔軟性を備えたタッチスクリーンインターフェースの必要性を指摘している。 それによると、従来の携帯電話では、キーおよびスクリーンは固定された位置にあるため、新しい機能のためにインターフェースを変更することはできない。そのため開発者は往々にして、物理的なボタンを追加したり、既存のボタンに特別機能を割り当てたりしなければならない、と申請では説明している。 このためユーザは、自分で必要に応じてインターフェースを変更することができず、慣れないコマンドを記憶せざるを得ないのが通例だった。

Apple のソリューションは、iPhone のタッチスクリーンに非常によく似たインターフェースに大きく -- ただしそうでない場合も -- 依存している。 ユーザは、指やスタイラスで画面上のアイコンをドラッグすることで、画面上の固定トレイにアイコンを移動させたり、すでにあるアイコンを置き換えたり、既存のセクションで場所を移動させたりできる。 最後のケースでは、隣接するアイコンはグラフィカルに脇に移動し、その場でインターフェースの並び替えがなされ、ユーザがポインティングデバイスを放した時にアイコンがどこに置かれることになるのかがはっきり分かるようになっている。

この方法はまた、疑似物理を採用してより自然な感じをシミュレートし、アイコンに加えられた動きの速度に応じて「摩擦」を追加したり、ユーザがよりおおざっぱな方法でアイコンを配置できるような磁石のような効果を追加したりする。


iPhone の再設定

Apple の多数の特許とは異なり、既存の iPhone オーナーはすでに Apple の新しい WIPO 特許を出荷製品で試すことができるようになっている。iPhoneiPod インターフェースで、下部のアイコンを並び替えてオーディオブックやポッドキャストに素早くアクセスできるようにしたことがあるユーザなら、今回の申請にあるトレイの記述部分と同じであることに気づくだろう。


iPhone の再設定

ただし、今回の申請はすでに現在のインターフェースで一部で用いられているものの、既存のセクション内でアイコンを並び替えるという能力はまだ公表されていない。 現在の iPhone のコントロールスキームでは、同申請の対象となりそうなのは『ホーム』画面だが、これまでのところは変更不能だ。 同テクニックがこの部分に実装された場合、ユーザは、Google Maps や SMS といったより頻繁に利用するボタンをメイン画面のより見やすい場所に置くことができるようになる。

Apple はまた、同特許を他の電子デバイスも対象範囲に含められるようにしており、電話以外のハンドヘルド機器も同様のソフトウェアデザイン方針を共有できるようにしている。

同社発の携今回の特許申請は、Macintosh ニュースサイトである MacNN によって 初めて報じられた