AppleInsider Review: Apple の新 iPod nano は nano の薄い衣を纏った 5G video iPod [Page 2]

Review: Apple's new iPod nano is a 5G video iPod in a nano-thin shell [Page 2]

Published: Monday, September 10, 2007 10:00 AM EST

Nano のゲーム

3G nano には 3 種類のゲームが付いている：Apple の Vortex、iQuiz、そしてカラーの Klondike ソリテールだ。ところが、Apple は iTunes Store にある iPod Games を、「テトリス、ミズ・パックマン、そしてスドクは間もなく iPod nano (ビデオ機能付き) そして iPod Classic で利用きるようになります」として、5G iPod のみに対応としか表示していない。

確かに、盗まれてしまった 5G iPod 用に購入したゲーム -- Cubis 2、Texas Hold'Em、Pac-Man そして Zuma -- は、新しい nano に対しては同期しない。これは大きな失望だ。nano を購入した理由の一つがゲームだからだ。さまざまな iPod モデルで互換性のないゲームを持っていても混乱するだけだ。 Apple は、iTunes の Games セクションをもっと明確な表示にして、5G iPod とより新しい 3G nano/iPod classic のために別のセクションを設けるべきだろう。

また、Apple は OS X ベースの iPod touch や iPhone のためにエミュレータを用意して、既にある 5G iPod 用のゲームも楽しめるようにすべきだと思う。あとは、Apple TV にも対応すべきだろう、そうすれば同梱のシンプルなリモコンを使って簡単なゲームが楽しめる。こうしたことが実現するまで、Apple とそのパートナーである PopCap、Fresh、Gameloft、そして EA は、限られたユーザを対象に販売すべきだろう。なぜか？ Apple は遠からず、共通のゲームプラットフォームを壊してしまうと同社のゲーム販売にとって危機的な問題になるということに気づくはずだからだ。

すべてのゲームを異なるバージョンの video iPod で利用できるようにするのは、ゲーム購入を促進するにあたって重要なはずだ。ゲームは 5 ドルあるいはそれ以下の値段なので、それほど大した問題ではないが、購入できるゲームがないのにゲームを楽しめる iPod として nano を販売するのは、それ以外の面ではうまくいっている製品発表において、あまりにも目立つ失態だ。また、iPhone には 2 ヶ月経っても公式にゲーム対応がなされておらず、YouTube のサポートを除くと、Apple TV もまた Apple から興味深いソフトウェアアップデートは提供されていない。

こうしたこともまた、Apple の iPod、iPhone、そして Apple TV を巡る閉ざされた開発戦略に疑問符が付く一因となる。気軽なゲームを販売するにあたって本当の意味での関心を引き立てたいのであれば、絶対に対策を取らなければならない。 Apple が内部でこの問題を処理できないのなら、他の開発者らが同社のためにゲームを手がけられるようにガイドラインを策定すべきだろう。ただ現時点では、多くの可能性を秘めているにもかかわらず、単に放置されてしまっている。他のゲーム開発者らがプラットフォームを構築するためにコンソールを自腹を切っている間、Apple はすでにそれを手にしているのだ。そのボールを手に取って、最大限に活用すべく統一されたコンテントを配信するだけだ。 nano でゲームを楽しめるという能力は物事の進展の助けになるかもしれないが、それは、iTunes が空っぽの棚やゲームが可能な異なる iPod モデル間の互換性問題という課題を解決したら、という話だ。

Apple が、追加の数ドルを要求するのではなく、3G nano のユーザが試せるように 3 種類のゲームをインストールしたのは良い判断だった。 nano に登場した 3 つのタイトルの他に、Apple はすぐにでも nano のためのゲームを送り出したいと考えているだろう。

アップデートされた iPod メニューとアプリケーション

nano の高密度スクリーンはまた、Apple の新しい iPod ユーザインターフェースを引き立たせている。 Apple の iPod イベントでは簡単に触れられただけだったが、この新しい UI ではメニューを補強するアニメーショングラフィクスが特徴だ。新しい nano および classic では、味気のないテキストを大量にスキャンするのではなく、画面左側にメニューを表示し、右側にアニメーショングラフィクスを表示してくれる。メニューはまた端から勢いよく飛び出してきて、メニューが新鮮でモダンで、使いやすいという印象を与えてくれる。メニューは手持ちのコンテントを表示するため、とても個人的なものになる。

例えば、Music メニューで Playlists と Music から移動すると、登録してあるアルバムアートが Ken Burns エフェクトとともに右側に表示される。そして、微妙なドロップシャドウによって、そのアルバムアートが前面のメニューよりも奥まった面にあるかのように見える。 Video、Photos、そして Podcast メニューに移動すると、同じように絵が右側に表示される。映画のポスター、写真、そしてポッドキャストのタイトルアートワーク。この効果によって、nano のメニューを探索するという行為が Apple TV 上の FrontRow を使っている時の感覚に似たものになってくる。

新しい Search 機能も、昨年の 5.5G iPod で導入された先代の機能とはやや異なる動作をする。 Search 欄では、クリックホイールを使って文字を入力するが、その度に更新された検索結果が表示される。そしていつでも、一回クリックすれば、アルバムと楽曲、そしてビデオがリストされている、その検索結果に戻ることがでるのだ。入力した文字はバッククリックで削除できることにすぐには気づかないかもしれない。文字は、クリックホイールをまわして、文字をクリックすると入力される。ただ、数字で検索する方法がないので、Feist の「1234」を探したい場合、お手上げである。また、スペースを入力する方法もない。

ただし、自分が持っている限られた量のコンテントから検索している訳で、一文字か二文字入力すれば恐らく探しているものを見つけることができるだろう。というのも、二文字入力しただけでも、2000 曲から 20 曲程度まで絞り込むことができるからだ。 5G iPod と同様、リストを高速閲覧するとアルファベットが表示され、検索をしなくとも、簡単に 8G の干し草の山から針を見つけ出せるはずだ。

nano の Playlists には、自動生成された Recently Played と Recently Added が共通の On-The-Go リストに加えられている。 Genres 別に音楽をブラウズすると、各ジャンルに何人のアーチストとアルバムがあるのかを表示してくれる。 Artist あるいは Song で歌を選択すると、シンプルなテキストリストが表示されるが、Albums リストには小さなカバーアートも表示される。 Audiobooks、TV、Movies、そして Podcast のリストにもそれぞれに小さなカバーアートが表示される。

Photo 閲覧はこれまでの iPod と似ている。次と前のボタンをクリックすると、写真間を移動でき、play ボタンを押すと、ちょっとスパイスを利かせるためにランダム表示の自動スライドショウが始まる。スライドショウの間でもプレイリストから音楽を選んで再生することができ、写真の切替を無効にしたり、ランダムではなくある決められたスタイルのひとつから切替方法を選んだり、スライドごとの時間を 2、3、5、10、あるいは 20 秒に設定したり、コンポーネント出力ケーブルを使って写真をテレビに出力するように設定もできる。

スライドショウをテレビに出力している最中、nano はカウントダウンタイマー、テレビに出力されているものとその前後の写真を含め、表示される写真を表示する。前の写真に戻りたい場合は、単に back ボタンをクリックするだけだ。この機能のおかげで、新しい nano は、発表のためにラップトップの中身を持ち運んだり、通常のテレビを使った簡単なスライドを表示するための良いオプションとなる。スライドを画像として読み込ませ、Keynote の発表資料を一番小さなポケットに忍び込ませることができるのだ。より良いソフトウェアを備えたミニ Apple TV のような感じで。

ページ 3：nano のエクストラと設定。

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