AppleInsider: 次世代 MacBook Pro「Penryn」チップが明らかに

Next-gen MacBook Pro "Penryn" chips revealed

By AppleInsider Staff

Published: Wednesday, September 19, 2007 01:00 PM EST


Apple Inc. の次世代版プロフェッショナル向けノートブック MacBook Pro は、2008 年第 1 四半期をめざしているが、Core 2 Duo プロセッサの新製品を搭載してくるという詳細がウェブ上にリークされた。

未発表プロセッサは、Intel の Penryn テクノロジーをベースにしている。これは、Santa Rosa ベースのチップデザインと同じアンダーピン数を持っているが、現行の MacBook Pro システムに採用されているものと比較して、製造サイズを 65 ナノメータ (nm) から 45nm へと縮小すると同時に、クロックスピードの上昇とオン・チップ機能の充実のために冷却能力を高めてある。

Intel CEO の Paul Otellini は、今週開催された IDF フォーラムで開発者を対象にした講演で、Penryn プロセッサの初期ラインは、これまでの 65nm モデルと比較して 最高 20 パーセント パフォーマンスが向上しているという。 この新チップはまた、ハロゲンを使用しないパッケージになる、とも彼は付け加え、発表されるチップはエネルギー効率が高いだけでなく、環境にも優しいものだとしている。

これまでの報道では、Intel は 5 種類の Penryn ベースのモバイル Core 2 Duo プロセッサを 1 月に 発表する計画 だとされており、信頼の高い DigiTimes のお陰もあって、パーツ番号や 価格 もこれらのチップと共に明らかになってきた。 新チップの価格は、対応するクロック周波数と一緒に見ると、どの派生製品を Apple が最終的にプロフェッショナルノートブックに採用するかにあたってはフェールセーフ方式になっているようだ。

1 月に発表される予定のチップは、モデル名 X9000 が 2.8GHz CPU、T9500 は 2.6GHz、T9300 は 2.5GHz、T8300 は 2.4GHz そして T8100 は 2.1GHz となっている。 各モデルの価格は、1000 ユニットトレイでそれぞれ 851 ドル、530 ドル、316 ドル、241 ドルそして 209 ドルとなっている。 全 5 種類のチップは、Apple の現行 MacBook Pro ラインで採用されているスピードと同じ 800MHz フロントサイドバスとなっている。

この 5 種類のチップのうち、X9000 2.8GHz モデルがモバイル Core 2 Extreme プロセッサとなるとみられ、Apple がそのタイプをノートブックシステムに採用する計画かどうかは不明だ。 AppleIntel プロセッサ採用の歴史は短いものの、同社の洗練されたポータブルシステムには、高価格でパワーを多く必要とする Extreme 系を採用してこなかった。


MacBook Pro に登場する Penryn チップ
MacBook Pro に搭載される Intel Core 2 Duo Mobile Penryn の仕様と価格

一方、予定されている T9500 2.6GHz および T9300 2.5GHz Penryn チップは、現在 Apple の Santa Rosa ベースの MacBook Pro ラインで採用されている T7700 2.4GHz and T7500 2.2GHz Merom ベースのプロセッサとまったく同じ価格ポイント (530 ドルおよび 316 ドル) になっており、来年のモデルに採用されることがほぼ確実になっている。 2.6GHz および 2.5GHz チップはまた、6MB の L2 Cache を備えており、わずか 3MB の L2 Cache しか搭載していない 2.4GHz および 2.1GHz モデルと差別化が図られている。

Apple のコンシューマ向け 13 インチ MacBook ノートブックに関しては不透明だ。 MacBook は今年 Intel の Santa Rosa プラットフォームを採用しなかったため、Apple はポータブル製品のプロセッサにかんして実質的に 2 つの選択肢を確保していることになる。コスト面で有利な 65nm Merom ベースを採用してくる可能性もあるし、替わりに、来年初頭により新しい 45nm Penryn ベースのチップに飛躍する可能性もある。