AppleInsider: iPod touch 詳細レビュー [Page 3]

An in-depth iPod Touch review [Page 3]

By Daniel Eran Dilger

Published: Monday, September 17, 2007 08:00 AM EST


SafariYouTube、そして写真

touch 上の Safari は、新しいデバッグオプションを別にすると、iPhone にあるものとまったく同じものである。 iTunes を経由してデスクトップ上のブックマークと同期し、一度に複数のページを開くことができ、指で触れるとウェブページをズームイン・ズームアウトができる。 touch について唯一より印象的なのは、ウェブウラウザが iPhone と比較して 60% もう酸いデバイスに入っていることだ。 もちろん、WiFi ホットスポットのある場所でしかページを開けないという制限はある。iPhone では、ほぼどこでも利用できる低速の EDGE でも利用できる。

Safari はまた、標準的な iPod ファイル形式にしたがって発行されているライブオーディオやビデオポッドキャストも再生できる。 Google を使ってポッドキャストの URL を検索すれば、SafariApple サーバを使って RSS フィードを解析し、どこであっても WiFi アクセスがあればウェブから直接聴けるコンテントのリストを呈示してくれる。

カスタムの Google YouTube クライアントも、クリップを共有するための iPhone ボタン -- これで URL をメールできる -- がないという点を除いては、touch と iPhone ともまったく同一のものだ。 WiFi ネットワークの範囲内にいることが条件になるが、簡単にウェブブラウジングやビデオ再生できる。 iPhone は、EDGE を使ってそれなりのスピードで低品質の YouTube ビデオをダウンロードできる。もっとも、はるかに高速な WiFi 接続をとおしてみた方がはるかに楽しめるが。

touch の Photo 機能は iPhone のものと同一だが、写真を撮影したり、写真を他人にメールしたり、.Mac ウェブギャラリーに送信したりはできない。 touch にコピーした写真は、エレガントなマルチタッチやフリックして閲覧でき、つまんでズームしたり、水平方向にして写真ブラウザにしたり、あるいは壁紙に設定したりできる。 奇妙なことに、アドレスデータを作成して、写真からピクチャーを割り当てることができるのにもかかわらず、iPhone ではできる、Photos アプリケーションにある写真を割り当てることができない。


Apple iPod touch


カレンダーとアドレスデータ

先にも触れたが、touch のカレンダーは、新しいイベントを追加できないという致命的な問題を除いて、iPhone のものとまったく同じだ。 これは、touch にとって打撃だ。なぜなら、すでに携帯電話を持っているユーザにとっては魅力で、なによりも touch を Mac フレンドリーなアクセサリーとして使いたいはずだからだ。 また、touch をできるだけ iPhone に近いものとして使いたいという国際的なニーズもある。

それは iPod であり、PDA としてはデザインされてないからカレンダー項目を追加できないという前提は、iPod には完全な機能をもったアドレスデータアプリケーションがあり、iPhone とまったく同じように項目の追加・編集ができるという事実によって崩れている。 同時に、少なくともカレンダーはそこにある。ただし、Notes はまったく見当たらない。これは、iPod が第 3 世代のときから特別なメモ機能を持っていたことを考えるとやや奇妙だ。 touch は、Leopard リリースの暁には新しくなった Notes を受け継ぐことになるのかもしれないが、カレンダー項目が意図的に外されていることからあまり期待はできない。


時計とアラーム音

iPhone から受け継いでいるもうひとつのアプリケーションは時計だ。これは、ワールドクロックディスプレイとして、複数の時間帯が表示できる。 iPhone のものと同じように、画面には 4 種類のユーザ定義時計を表示でき、一覧をフリックして表示しても良いのであれば無制限の数の時計を設定できる。 またアラーム機能、ストップウォッチ、そしてタイマー機能も備えている。 iPhone と比較した際の本当の違いは、touch の場合、アラーム音として使えるサウンドが 6 種類の非常にシンプルなビープ音だけで、iPhone が提供する 20 種類以上のリアルなサウンドエフェクトとは異なる。

こうしたサウンドの限られた選択肢は、iPhone には充分な音量を出力できる本物のスピーカーが備えられている一方で、touch には Palm Pilot のようにシンプルなクリック音のようなビープしか出力できない小さな電圧式スピーカーしか備えられていないからだ。 この違いは、初めて touch をロック解除する時に気づく。というのも、その際に、iPhone の力強いスナップ音ではなく、弱々しい鳴き声のような音がするからだ。 スリープ状態にする際、iPhone は同様のスナップ音を再生するが、touch の場合はここでも弱々しい音しか再生しない。 ドックに接続した時にも、iPhone は人工的で未来的な接続音を再生するが、touch の場合はシンプルな三連符しか再生しない。

iPhoneiTunes からの新しい呼び出し音をサポートしているが、touch はサポートしていない。 もっとも、呼び出し音をコピーしてならさなければならない理由や必要性はなく、またスピーカーも特別なアラーム音を再生できない。 呼び出し音をめぐる音楽レーベルが iTunes に強いているひどい契約は、iPhone にのみ影響するものであり、電話の呼出しを教えてくれるだけのものだ。


電卓

電卓はも同様に、微妙に違うアイコンを持っていることを除けば、 iPhone のものとまったく同じだ。 また、機能面でも Mac OS XDashboard にある電卓と同じだ。 読者から私にもっとも多く寄せられる iPhone のソフトウェア機能の改善要望のなかのひとつは、電卓の機能拡張に関するものだ。ユーザが求めているのは、金融電卓かプログラマブル関数電卓、あるいは単位変換のためのユーティリティだ。

Apple は、小学校 4 年生レベルの算数以上のことができる電卓を含めるか、少なくとも提供することで、touch や iPhone の機能を充実させるべきだろう。 Apple が洗練された 3D グラフ電卓を Mac OS X にバンドルしていることを考えると、強い戸惑いを感じざるを得ない。


音楽とビデオ

iPhone の Phone と Mail がある場所に鎮座しているのは、音楽とビデオのための新しいアイコンだ。 iPhone では、両機能とも「iPod」の後側に隠れている。 touch では、Music は、ビデオを立ち上げる方法がないという点を除いて iPhoneiPod リンクとまったく同じだ。 Edit ボタンを使ってメニューをカスタマイズする際にさえ、Videos へのリンクを復活させる手だてはない。 同様に touch 上でも、Videos メニューから音楽を再生するためのショートカットは存在しない。

Music と Videos を個別のアプリケーションとして持つということは、確かに意味があるが、それは、それら機能を利用するために iPod アイコンを開くことに慣れておく必要がある。 音楽あるいはビデオを再生し始めてしまえば、その体験は iPhone とまったく同じだ。 音楽は、その音楽のアルバムアートに対応して再生され、touch を水平方向に倒すとワイドスクリーンの Coverflow モードに変化する。 ビデオは水平方向のみで再生でき、ボタンではワイドスクリーンモードとフルスクリーンモードとを切り替えられる。

個人的には、音質が非常に良く感じられ、音量も、イヤフォンが音割れしてしまわない限り、良い調子で再生される。 80% ほどで、出力は十分すぎるほど大きい。 ボリュームの最高リミットは Settings/Music から設定と共に、楽曲間での音量調整や iPhone でお馴染みのイコライザー設定ができる。 新しい nano や classic にある新しい EQ グラフィクスは備えていない。

touch にはサウンドのための外部スピーカーがないので、EQ はヘッドフォンでしか動作しない。 個人的は iPhone は、イヤフォンを装着したくない時にデスクトップミュージックプレーヤーとして便利だが、外部スピーカーではそれほどの音質は楽しめない。そのため、touch に外部スピーカーがないとしても、それは対して深刻な問題ではない。 touch をデスクトップミュージックプレーヤーとして使いたい人には、素晴らしい品質の iPod スピーカードックが沢山ある。


ページ 4Apple の新しい WiFi iTunes Store

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