AppleInsider: iPod touch 詳細レビュー [Page 4]

An in-depth iPod Touch review [Page 4]

By Daniel Eran Dilger

Published: Monday, September 17, 2007 08:00 AM EST


WiFi iTunes Store

touch にはまた、iPhone がまだ備えていない新しいアプリケーションがデビューしている。 「iTunes」と呼ばれるそのアプリケーションは、iTunes Store から楽曲を閲覧、試聴、そして購入する手段を提供する。 私はこれまで AppleiPhone や類似のハンドヘルドデバイスにストアを搭載してこないのではないかと考えていた。というのも、搭載することで、iTunes の楽曲を 5 台のコンピュータで再生でき、iPod の台数には制限を設けないというレーベルとの既存の契約との関係がややこしくなるのではないかと考えていたからだ。 iPodiTunes の一形態となった場合、許可されるコンピュータの台数に影響はしないのだろうか?

また、iTunes のユーザ体験は小型スクリーンにフィットしうるのだろうかとも考えていた。 ところが WiFi Music Store は、iTunes Store のデスクトップ版にあるものをすべて実現している訳ではないが、簡単に使えそうなインターフェースに、特集、人気、そしてカスタム検索結果を素早く表示してくれる。

特集セクションには 3 種類のタブがある。 ニューリリース、ホット、そしてジャンルが。 最初の 2 種類のタブはそれぞれ、上部に 2 つの特集ブロックを表示し、その下におよそ 10 種類のアルバムがスクロールで見られるようになっている。 各アルバムはアルバムアートの形で表示されるので、単なるテキストの羅列ではなく、非常にビジュアルに富んでいる。


Apple iPod touch

アルバムをタッチすると、歌のリストが表示される。 歌をタッチすると、すぐに繰り返し再生のモードで 30 秒間のサンプルが再生される。ちょうど、30 秒タイマーとして再生される感じだ。 各楽曲およびアルバムには 99 セントという価格がついている。 それをタッチすると、Buy Now リンクに変わる。 もう一度タッチすると、ライブラリーにその曲が追加される。 また、アルバムも多くの場合 9.99 ドルという価格で購入できる。 アカウントで iTunes Plus が有効になっている場合は、1.29 ドルの DRM フリーな楽曲も表示される。


Apple iPod touch

ジャンルタブには、ポップ、オルタナティブ、ヒップポップ / ラップ、ロック、そして R&B/Soul が表示され、その他のジャンルもその後に表示される。 そのいずれかをタッチすると、およそ 20 種類ほどのリストが表示され、各リストには Apple による 2 種類のお奨めという見慣れたページが表示され、そのジャンルに関連した 10 項目が表示される。


Apple iPod touch

下にある二つ目のアイコンは、トップテンセクションにリンクしている。ここでは 2 つのタブが表示され、ひとつは iTunes のトップテンソング、もうひとつはトップテンアルバムのものだ。 ソングタブでは、一回タッチするとプレビューとなり、タブルタップするとそのアルバムが開く。 各トップテンリストの下には、さらに 10 曲表示するためのボタンがある。 各タッチでさらに 10 項目表示され、最終的にはトップ 100 の曲やアルバムが閲覧できる。


Apple iPod touch

下にある三番目のアイコンは検索のためのもので、空白の検索欄が表示される。 文字を打ち込んでいくと,即座に結果が表示される。 試しに MOD と入力してみると、Modest MouseDepeche Mode の両方が表示され、他にも 10 種類候補が表示される。 Modest Mouse をタッチすると、バンドの最新アルバム 2 種類が下に表示され、その下に 25 曲表示される。 その 2 つのアルバムの下には「すべてのアルバムを見る」というボタンがあり、これをタッチすると 25 のアルバムがさらに詳しい表示をするためのオプションとともに表示される。


Apple iPod touch

各アルバムはカバーアート、iTunes での個人ユーザのレビュー数、そして平均のスター数 (ただし、どのレビューや投稿も実際には読めない) が表示される。 アルバムをタッチすると、見慣れた曲のリストが表示され、試聴オプションとアルバム全体の購入あるいは個々の曲の購入ができるオプションが表示される。 デジタルブックレットが含まれているアルバムでは、「このアルバムを購入すると、次回コンピュータから iTunes Store に接続した際に受け取れます」との注記が表示され、含まれている特典のリストが表示される。


Apple iPod touch

新しい WiFi Store でもうひとつ目につかない機能は、AppleStarbucks とのパートナーシップだ。 この機能は、Starbucks に入った時にのみ有効になるもので、さらに WiFi Store を開かないとわからない。 ただし、これは、入店した店に関連するプレイリストを表示するだけのものだ。 各店舗で新しいシステムが展開 -- このシステムは来月にならないと展開されないし、合衆国内の主要店に展開されるのは来年末まで待たなければならない -- されると、touch や iPhone のユーザは StarbucksWiFi を利用して曲を購入できるようになる。 しかも、このシステムは他の目的のブラウジングのためには接続できない。 つまり、Starbucks の音楽を購入したくないユーザにとってはまったく関係のない機能なのだ。なぜなら、いずれの場合でもそのページを見つけるために深い階層にいかなければならないからだ。 Apple がポップアップ広告をはじめるとは考えない方が良い。

ストアのコンテントのシンプルで一貫したレイアウト -- そしてナビゲーションとダウンロードサンプルのスピード -- のおかげで、この新しい WiFi Store は非常に使いやすく、非常に魅力的だ。 購入した曲は、次回の同期まで touch に保存され、同期すると iTunes ライブラリーに追加される。 WiFi Store のメインページ下部には、Apple のサービス利用条件へのリンクがあり、Safari で開くようになっている。


ページ 5:touch に欠けているもの;『電話のない iPhone を求める人々』にとっての苛立のもと;touch としての iPod;そして評価。

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