AppleInsider: iPhone をめぐる警告のインパクトについて意見が異なるアナリストと iPhone Dev Team

Analyst, iPhone Dev Team disagree on impact of iPhone warning

By Slash Lane

Published: Tuesday, September 25, 2007 12:00 PM EST


Apple がロック解除した iPhone について発表した月曜日の声明をめぐって、American Technology のアナリスト Shaw Wu は、この問題は、いわゆる「ハッカー」と呼ばれる極めて少数の iPhone ユーザに影響するだけであると語った。 非公式の iPhone Dev Team チームの代表者は、しかし、異なる見解を示した。

「今回のアナウンスによって、議論が沸き起こり大きく見出しで取り上げられたが、われわれは、この影響はいわゆる『ハッカー』と呼ばれる少数のユーザに影響するだけだと考えている」と Wu は顧客に宛てた調査報告書のなかで述べている。 「また、ユーザの大多数にとって、影響があったとしても最小限にとどまるだろう。」

Wu によると、さまざまな理由から、Apple は、非公認のキャリアでも携帯電話を利用できるようにする iPhone のロック解除に対して 強い立場 をとらざるを得なかった可能性が高い、としている。 まず真っ先にくる理由は、同社は確実に携帯電話プラットフォームを安定して安全なものにしておきたいというものだ、と彼は言う。

Apple はまた、AT&T (およびヨーロッパの他のキャリア) との契約上の義務を果たさなければならなという義務も持っている、と Wu は説明する。 そして、もちろん、Apple としてもユーザを認定キャリアに留めておきたい 経済上の動機 もある。なぜなら、AppleiPhone ユーザがこれら公認キャリアと結んだ月間料金の 一部 を受け取っているからだ。

驚くことではないが、非公式の iPhone Dev Team -- もっとも広く配布されている iPhone ロック解除ソリューションのひとつを開発したプログラマグループ -- の代表者はこの問題に違った見解を示している。

同グループが火曜日に発表した 声明 では、同グループの iPhone ロック解除ツールのダウンロード総数から、「数万人」の人々がここ数週間に iPhone のロック解除をおこなったと推測できるとしている。

「ロック、つまりバグの除去は、iPhone 開発において大きな前進だった」と同グループは述べている。 「これにより iPhone は自由になり、特定の国々の人々だけでなく、誰もが利用できるようになった。」

Dev Team は、iPhone のロック解除ツールは、Apple が一部の人々に信じ込ませようと 期待していた ような「ダメージ」は引き起さないと主張している。 とはいえ、同グループは、来週にもロック解除された iPhone ユーザがデバイスを工場出荷状態に復元できるようなツールをリリースする計画であると語った。 それまでの間、ユーザはロック解除された iPhoneAppleiPhone ソフトウェアアップデートで更新しないようにアドバイスしている。