AppleInsider: Mac OS X Leopard に向かって: Mail 3.0 [Page 2]
Road to Mac OS X Leopard: Mail 3.0 [Page 2]
Apple の PowerTalk と CyberDog
Apple に話を戻すと、1995 年までに前述の AOCE およびその PowerTalk メールコンポーネント (下図) は、多くの理由から、Copland と同じレベルでの失敗であると認識されていた。 両者とも多くを狙いすぎ、ひ弱なオペレーティングシステム基盤の上に成り立ち、そして Apple の Macintosh が投資に値しないようなプラットフォームであると見られていた時代に、サードパーティ開発者に多くを求めていた。
Apple での NeXTMail
NeXT 買収後 Apple は、瞬く間に Jobs のイメージで改造された。 Apple はほどなく、同社が手にしたもののデモンストレーションとして、NeXT の 4.2 クロスプラットフォームリリースを出荷した。 それにはほとんど手を加えられていない Mail.app (下図) が含まれていた。
Mac OS X の Mail
これにより、数年にわたって暫定的なクラシック Mac OS 7.6 を存続させ、あの間に Apple は Mac OS X となる NeXT と Mac の新しいハイブリッドシステムを再開発し、近代化させた。 2000 年に Mac OS X の三番目の開発者リリースが発表され、新しい Aqua インターフェースがデビューした。 そのデザイン方針のひとつは、スライドウィンドウというアイデアで、新しい Mail (下図) はそのスライドをメールボックスの表示のために利用していた。
Panther の Mail (下図) は、ブラッシュメタルに変換されなかった Mac OS X の主要アプリケーションのひとつとして目立っていた。 アドレス帳、iCal、iChat、QuickTime、iTunes、Safari、Finder、そして電卓までも、メタリックな外見をまとっていたからだ。 しかし Mail も美容整形がほどこされ、iMac スタイルのプラスチックのようなピンストライプが大人しくなり、キャンディーのようにてっぺんに貼付けられているのではなく、宝石のように配置されたウィジェットをもったプラチナのタイトルバーが与えられた。
Tiger の Mail 2.0
2005 年に Mac OS X Tiger 10.4 のリリースでは Mail 2.0 (下図) が登場した。 同バージョンでは、スマートなメールボックス、メールの重要度、添付ファイルのスライドショウ機能、帯域幅節約のために簡単に画像をサイズ変更できる手法、そしてメールアカウント、ルール、署名、そしてスマートメールボックスを同期するために .Mac とより緊密な統合が実現されている。 また、Spotlight との統合もあって、より高速で優れた検索機能も備えることになった。
Spotlight の検索エンジンをサポートするために、新しい Mail はメールの保存方法をもともと NeXT が使っていた MBOX 形式 -- この形式は、他の多くの電子メールプログラム同様、電子メールをひとつの大きなデータベースファイルに保存する -- から、各電子メールを独立したファイルとして保存するシンプルで新しいフォルダ構造へと変更した。 これにより Spotlight が、ちょうど個々の文書を検索するように電子メールメッセージも検索でき、その結果として電子メールメッセージを返せるようになった。
Mail 2.0 はスライドを廃し、替わりにサイドバーの内部に電子メールアカウントフォルダを配置した。 同バージョンは新しい統一された外見を導入して、タイトルバーとツールバートを統合して、ウィンドウを掴める領域をより大きくできるようになった。 ツールバーアイコンもまたバブルルックとなり、目的に応じたよりコンパクトなアイコンをグループ化している。
ページ 3: Leopard の新 Mail; To Do リマインダ; Apple データ検出機能; メモ; RSS フィードリーダー; そして新しい Mail ソースリスト。