AppleInsider: Windows 7 vs. Mac OS X Snow Leopard: 賭け金を挙げる Apple [ページ 2]

原文:Windows 7 vs. Mac OS X Snow Leopard: Apple ups the ante [Page 2]

By Prince McLean

Published: Friday, January 23, 2009 10:00 AM EST
オープンベータはどこだ?
Apple はなぜ Snow Leopard に向けてパブリックベータを発表しなかったのだろうか、と一部の人は訝しがっているかもしれない。同オペレーティングシステムWindows 7 のかなり前に発表されることになっているのにだ。 その答は、独自アプローチをとっている Apple のユニークな立ち位置にある。 Microsoft の新しいソフトウェアは最終的には、Apple 以外の、新しく販売されるあらゆる PC にバンドルされる。そのため、機能がリークされたり、完成され切っていない製品の欠陥が目立ったとしても、まったく心配にあたらないのだ。 MicrosoftWindows 7 を売る必要はなく、市場からの拒否だけを心配していれば良い。 PC が出回っている量からして、やがてはインストールされるだろうし、それがたとえ大したことのない製品であったとしても、成功するのは間違いないからだ。
しかし、それとは対照的に、Apple は万難を排して、なんとしてでも Mac を売っていかなければならない。 差別化した機能や、その完成度の高さの両方でもって市場を虜にするためには、完成された状態で製品を送りださなければならないのだ。 Apple がもし Snow Leopard を一般のレビューに門戸を開いたとしたら、Leopard の実際のリリースに向けて懸命に作業をしている最中にも、Windows に味方するテクノロジー系メディアは、些細な欠陥について書き立てることだろう。 また、Apple が自社の成果を発売する前から、Snow Leopard の見た目や機能を Windows へと移植し、Apple の強みを消し去ってしまおうとする動きが即座に起こってくるだろう。
Windows Vista では、Mac OS X の機能を必死に取り込もうとしていたが、Apple はそれでも、Leopard のリリース時にユニークな機能を披露することができた。
噂される拡張
パブリックベータが発表されないことから、ユーザーは Snow Leopard がリリースされるまで、どのような仕上げになってくるのか思いを巡らせ続けている。 ある噂では Marble と呼ばれる新しく統一された外見 が話題に上っているが、これは、Appleユーザーインターフェースを向上させて、Mac OS X のレファレンスリリースをブランド化し差別化しようとするものだ。 同社の方向性は、Apple 独自のアプリケーション、例えば Logic Pro 8、iTunesiLife そして iWork、からがうかがえる。
Apple はまた、Voice Over といったアクセシビリティ機能から、新しく Font Book に加えられたフォントの Auto Activation 機能 や、モダンなディスプレーのますます高くなるスクリーン密度をサポートするために必要な解像度独立までと、すでに Leopard にあるテクノロジーの上に漸次的な改善を施している。
MobileMe からは、Snow LeopardiPhone も同様に)のアプリケーションにおけるメモ、タスク、そしてイベントの管理に関連した新機能がうかがえる。 iWork.com とのドキュメント同期も、理解できる。同様に、ユーザーが旅行中に、モバイルノートブックを使って家庭にあるファイルやデバイスを共有できるようにする LeopardBonjour および IPv6 VPN とのマッシュアップである Back to My Mac 内の拡張機能にも期待できる。 iPhoto の新しいジオタグサービスや iMovie のロケーションルックアップ機能からは、利用するすべてのアプリケーションにたいして、オペレーティングシステムのレベルにまで拡張されたロケーション関連サービスの可能性がうかがえる。
Apple は、自社のオペレーティングシステムを自社のハードウェアと緊密に統合することで、新たな革新を驚くほどのペースで送り出せるようにしている。 Apple は、ちょうど自社のノートブックオーディオを、オプティカル・デジタルインターフェースにしたり、果敢に MiniDisplayPort グラフィックやマルチタッチトラックパッドへと邁進したように、ハードウェアサポートを築いたら、それに対応したオペレーティングシステムを即座に送り出すことができる。
Snow LeopardWindows 7 の完成版が出荷されるまでは、もっとも私たちが近くに寄れるのは、そのベータ版でしかない。 次のセクションでは、Windows 7 パブリックベータのインストール方法と使用感をみていく。

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