AppleInsider: Apple タブレットの可能性を秘めたマルチタッチ触覚キーボードの詳細

原文: Possible Apple tablet multi-touch tactile keyboard detailed

By Neil Hughes
Published: Thursday, December 24, 2009 08:40 AM EST

来る Apple タブレットは、ユーザーのタイプ時に、個々のキーを識別できるようフィードバックする動的な表面をそなえたものになるかもしれないことが、今週になって明らかになった新しい特許申請書類からわかった。
そのデバイスの表面には、「結合フレーム(articulating frame)」なるものが採用され、物理的なふくらみやドットを作りだし、デバイスがキーボードモードになった時にユーザーが触覚で分かるようにする。 この表面機能は、デバイスが使用されていなかったり、タイプに用いられていない時には、収縮し消える。 この機能は、「Keystroke Tactility Arrangement on a Smooth Touch Surface(滑らかなタッチスクリーンにおけるキーストローク触覚設定)」とのタイトルのついた申請書類に詳しく説明されている。 これは、2007 年に 初めて申請された ものに似ている。
「結合フレームは、キーエッジを隆起させ、キーの領域を明確にしたり、キー領域において触覚フィードバック機構おを提供することができる」と申請書にはある。 「この結合フレームはまた、表面でメカニカルなキーのように、凹状にへこむように設定することもできる。」
触覚フィードバックキーボードは、ある匿名の消息筋が The New York Times にたいし、タブレットとのやり取りにおいて ユーザーは「驚く」ことになる[和訳] と語ったことから明らかになった。
同申請書にあるもうひとつの例では、スクリーン下の、変形しない一様なフレームについて説明している。 これは、キーの中心から外れた部分を押した場合にはより高い反発を提供するものの、中心部分を押すとよりソフトな反発をするようなバーチャルキーボードで、手を適切なポジションにおけるようにする。

特許1
同申請書は、ポインティングとタイピングでは、必要となるものが大きく異なることを指摘している。 つまり、ポインティングにおいては、ほとんど摩擦のないスムーズな表面がもっとも適しているのに対し、タイピングにおいては、指先で感じられるようなエッジのあるキーが好まれる、ということだ。 ほとんどの物理キーボードのように、たんに「F」と「J」のキーに点字のようなドットを設けるだけでは十分ではない。というのも、他の外側のキー配列の方向についてはまったく対応していないからだ。
逆に、スクリーン上のすべてのキーひとつひとつにドットを置いてしまうと、ユーザーは位置を見つけやすくなるものの、ユーザーにとって馴染みのある iPhone のような、ガラス画面でのタッチコントロールに必要なスムーズなスクリーンではなくなってしまう。
同申請書は、動的に表面を変化させることができる新しいデバイスで、両者のベストな部分を提供しようと狙っている。

特許2
「各キーエッジが、1〜4 本の明瞭なバーあるいは点字のようなドットによって構成されることが望ましい」と同申請書にはある。 「容量性のマルチタッチスクリーンとの組み合わせで組み立てる場合、キーエッジの隆起は、デバイスを制御している電極を収められるように、独立していなければならない。それには、列、段、または他の形をとることができる。」
同システムはまた、ユーザーがタイプしようとしているのか、スクリーンをポインティングデバイスとして利用しようとしているのかを、インテリジェントに判断する。
「具体的には、認識用ソフトウェアが、スクリーン上に横方向へのスライドジェスチャー、あるいはマウスクリックとなる動きを察知すると、フレームを下げるコマンドを出す」と書類は説明している。 あるいは、ホームコード(つまり、指をホームポジションとなる列に置く)あるいは非同時的なタッチ(タイピングに相当する行為)がスクリーン上に検出された場合、認識用ソフトウェアがフレームを上げるコマンドを出す。」
Apple は、同申請書を 2009 年 8 月 28 日に提出している。 この発明は、カリフォルニア州サンフランシスコのウェイン・カール・ウェスターマンにクレジットされている。
今週明らかになった、Apple によるもうひとつの特許申請は、透明なタッチセンサーを用い、不透明なスクリーンを必要としないマルチタッチコントローラだ。 説明には、「Multipoint Touch Surface Controller(マルチポイントタッチ・スクリーンコントローラ)」とのタイトルがついた特許申請に含まれている。
「今日、商品として販売されているタッチスクリーンベースのシステムほぼすべてが、単一ポイントしか検出できず、限られた解像度、スピードしか備えていないものの、その他の製品ではマルチタッチポイントを検出できる」と申請書。 「残念ながら、こうした製品は、不透明なスクリーン上でしか動作しない。これは、回路を電極構造の背後に配置しなければならないからだ。」
記載されている発明は、マルチタッチセンサーと、ひとつのパッケージに統合されたセンサーを読み取るためのセンサー回路をシミュレートする電子回路が含まれている。 これは、検出回路のサイズ問題から、検出可能なポイントが限られていた従来のマルチタッチテクノロジーとは異なるものであると言われている。

特許3
この発明は、Apple によって 2009 年 8 月 27 日に提出され、カリフォルニア州のスティーヴン・P・ホテリング、 クリストフ・H・クラー、 そしてブライアン・クエンティン・フッピにクレジットされている。

特許4
10 月にはまた別の特許申請が明らかになり、そのなかでは、独立した 10 指だけでなく、休んでいる手のひらを検出し、個別にそれらを特定できるスクリーンを備えた マルチタッチ[[タブレット]]インタフェース がどう機能しうるのかが示されている。 このハンドベースのシステムは、「タイピング、手を休めた状態、ポインティング、スクローリング、3D 操作、そして手書きを、多目的でエルゴノミックなコンピュータ入力デバイスに、これまでなかった手法で統合する」ことができると言われていた。
Apple は、噂されているタブレットバイスいく年にもわたって[和訳] 開発に取り組んでおり、今夏 CEO の Steve Jobs が同社へと復帰して以来、ナンバーワンのプロジェクト と言われている。