AppleInsider: 詳細レビュー: Kindle 2、Apple TV の書籍版 [ページ 3]
原文: In-depth review: Kindle 2, the Apple TV of books [Page 3]
Kindle 2.5: お手持ちの電話にあるものと同じコンテンツ
Amazon は、新しい Kindle 2 を紹介するにあたり、すでにユーザーがもっているデバイスを経由しても、自社の Kindle コンテンツを消費できるように解放するプランも発表した。 そう、携帯電話だ。 同社は、まだ詳細のすべてを公表してはいないものの、ちょうど今日、iPhone と iPod touch のオーナーが自分のデバイスから Kindle 電子ブックコンテンツのラインアップにアクセスできるようにする、新しいアプリケーションを発表した。
消費者がどう反応するか楽しみである。 別途 360 ドルを支払って持ち運ぶことなく利用できる電子ブックを歓迎するのだろうか? 自分のスマートフォンに加えて Kindle も利用し、読者がその時々のニーズに合わせて電子ブックの同期するという、エコシステムをつくりあげるのだろうか? それとも、彼らはより書籍に近い Kindle を好むのだろうか? あるいは単にデジタルブックを無視して、紙書籍のままでいるのだろうか?
判決はまだ確定していないが、これからの一年で、この問いにたいしてかなり決定的な回答が帰ってくるはずだ。
まとめ
Kindle 2 は、電子ブックを蘇生させようとする Amazon の努力を補強するもので、初期のハードウェアに大幅な改善を施したものになっている。 同機は、書籍における iPod(もしかしたら、Amazon CEO Jeff Bezos が自らの「趣味」として言うべきだったのは「書籍の Apple TV」だったのではないか)にはなるべくもないが、紙書籍につきものの重さや遅さに悩まされることなくコンテンツを入手できる、その利便性と手軽さによって、より多くの熱心な読者が Kindle への投資を考えるきっかけにはなるかもしれない。
Amazon がその売上げを三倍に伸ばすことができたとしたら、少なくとも Apple TV との 均衡を達成 することになり、電子リーダー市場において Amazon はそれに相応しい足がかりを打ち立てることになる。もっともそれは、デジタルビデオ TV セットトップボックスとして、切り込んでいくのと同じくらい大変なことのように見える。
たとえそこそこの成功を収めたとしても、Amazon は、デジタル配信からかなりの倹約ができることに気づくはずだ。というのも、iTunes が音楽・ビデオ業界で成し遂げたように、出版ビジネスにつきものの物理的なパッケージや配達をしなくて済むことから、同社のオペレーションを環境に優しいものとする助けにもなるからだ。 Kindle 2 が大ヒットしなかったとしても、それは地球にとっていいニュースだ。
評価: 5 点中 3 点
メリット:
- 劇的に改善されたフォームと仕上げ
- より良くなった画面リフレッシュレートとスクリーン
- ナビゲーションの向上
- より長いバッテリ駆動時間
- まずまず広がりつつあるコンテンツのセレクション