AppleInsider: Apple、太陽光発電、駐車アシスタント、キネマティック入力を研究
原文： Apple exploring solar power, parking assistance, kinematic input
力加減や速度を感知する「キネマティック」入力
申請のひとつは、ひとつあるいはそれ以上の力・運動方向センサーを備えた、コンピュータマウスといった入力デバイスについて説明している。 表面 -- 例えば机 -- にたいしてどうデバイスが扱われたのかが、デバイスによって解釈され、コンピュータと共有される。
このデータは「ジェスチャー」を理解するにあたって、Apple が iPhone や MacBook および MacBook Pro コンピュータのトラックパッドで採用しているマルチタッチジェスチャーと同じ手法で処理される。 「Methods and Apparatus for Processing Combinations of Kinematical Inputs（キネマティック入力の組み合わせ処理のための手法および装置）」とのタイトルで、Omar S. Leung にクレジットされ、2008 年 7 月 18 日に提出されている。
「このようなジェスチャーには、例えば、撫でる動き、すくう動き、突き、傾いてからスライド、そして傾いてからタップを含めることができる」と申請書にはある。 「アプリケーションは、各ジェスチャー（あるいはジェスチャーの組み合わせ）にたいし、いかなる方法でも対応できる。」
申請書はさらに続けて、入力はビデオゲーム、ファイル閲覧、インタラクティブなナビゲーション、コミュニケーションシステム、コントロールシステム、軍用システム、医療機器、および産業アプリケーションに利用できる、としている。
そのセンサーによってユーザーは、マウスのような入力デバイスを机に向かって下に押しつけて、プレッシャーを加えることができる。 あるいは、デバイスを表面から持ち上げて、さまざまな速度で下に戻す、ということもできる。 こうした動きによって、よりダイナミックな入力方法が可能となる。
駐車・位置管理
もうひとつの申請では、より簡単に駐車場を見つけられるようにするものだ。 こうしたシステムでは、現在位置にアクセスすることで、駐車規制、交通情報、移動時間などの情報データベースにアクセスできる。
「Parking & Location Management Processes & Alerts（駐車および位置管理処理とアラート）」とのタイトルで、申請は Casey Maureen Dougherty にクレジットされている。 Apple はこの発明を、2008 年 7 月 16 日に申請している。
都市では特定の時間に駐車場が利用できるようになったり、駐車料金が変更されたりするため、こうしたシステムでは、ユーザーが違反切符を切られたりすることを避け、もっとも早くもっとも廉価な駐車オプションを探す手助けをする。
すべての要素を勘案して、GPS を備えたシステムが、最終目的地とそれに近い駐車場をベースに到着時間を計算する。 例えば、スポーツ観戦に向かっているユーザーは、車での移動時間だけでなく、駐車場からアリーナへ歩いていく際の時間をも手にできる。
iPod や iPhone を充電するための太陽電池
最後は、太陽からのエネルギーを用いて電源供給や充電ができる、太陽電池を備えた iPod や iPhone といった携帯デバイスについて説明した申請書だ。 このシステムには、バッテリーの状態を監視し、充電が必要かどうかを判断する回路が含まれている。
同システムの回路は、現在のバッテリー状態を解釈して、駆動時間を延ばすよう調節するか、外部の太陽光電源をもっと利用するかを調節できる。
太陽電池は、より多くの電力を集められるような大きな表面積を確保するために、デバイスの前面と背面の両側に設置できる。 申請では、太陽電池は硬い素材に組み込むことができ、デバイスの外面ほぼ全体を電池で覆うことができる、としている。 申請に含まれているあるダイアグラムでは、前面と背面とが太陽電池になった iPod が描かれている。
