AppleInsider: New Office 11 for Mac、重厚なリボンインターフェースを搭載
原文: New Office 11 for Mac sports dense ribbons of buttons
この新しい UI は(上記 Outlook 2011 からも分かるように)、Apple の標準的なヒューマンインターフェースガイドラインにより忠実なものとなっている。これは、同ソフトが Cocoa を使うようになったことも一因となっており、これによってもともと 10 年前から Office が開発されてきたレガシーの Carbon フレームワークよりもより Mac でのフィーリングに近いものを提供することがしやすくなっている。
Office 11 vs iWork 09
それでも Office 11 は Apple 独自の iWork アプリとは決定的に違った見た目となっている。iWork アプリでは標準的な Mac OS X ツールバーが、異なる要素が選択される度に、その文脈に沿ったツールからなる「フォーマットバー」と共に表示される。
こうした iWork アプリでも、Windows には存在しない標準的な Mac OS X メニューバー内にマイナーなオプションが数多く隠されている(Windows 用のアプリではメニューバーが独自ウィンドウに直接組み込まれている)。
iPad に向けて Apple は iWork のユーザーインタフェースを調節し、使い方を再学習しなくてもほぼすべての類似機能を表示できるようにしている。 Microsoft は Office のタブレットバージョンを提供していないが、その理由は Office グループと Tablet PC の開発を担当しているエンジニア達との間での政治的・経営的問題だと言われている。
The Office Ribbon
Microsoft は Vista 以降、「スタートボタン」を追加して標準的な Office メニューバーを Ribbon へと変更した。これは機能ごとに数多のオプションをタイトなスペースに押し込めたものだ。
この Ribbon は議論を呼び、Microsoft のサポーターらはそれをユーザーインタフェースの向かうべき先だとしてもてはやす一方で、批判的な者たちは、この移行を無料の OpenOffice というドッペルゲンガーと同じような見た目(そのため競合の可能性を秘めることになる)になってしまわないように行った恣意的な変更だと断じた。
Office の Mac バージョンは、そのウィンドウ内にシステムメニューバーを組み込む必要がないため、Windows Ribbon というアイデア自体が Mac ユーザにはあまり意味のないものになってしまっているが、MacBU が生み出した新しい Office スイートのための Ribbon は、画面資産を食いつぶしているものの、なかなかうまくいっているようだ。