AppleInsider: iFixit による iPad の分解から巨大なデュアルバッテリー、A4 の 512MB の RAM が明らかに[更新版]
原文: iFixit's iPad teardown finds huge dual battery, 512MB of RAM in A4
システム RAM を含む A4
「A4 はパッケージ・オン・パッケージ(Package-on-Package:PoP)で、重ねあわされた回路レイヤーが少なくとも三層ある」と同サイトは指摘している。 Apple の「A4 は、ひとつのパッケージにマイクロプロセッサが、そしてもう一方のパッケージにふたつのメモリーモジュールがというように、ちょうど iPhone プロセッサのようにパッケージされている。 それらすべてが、非常によくできた薄い PoP に一緒にサンドイッチされている。
「iPad RAM は A4 プロセッサパッケージの 内部 にある。 これを確認するにあたってはちょっとした追跡がひつようだった: Chipworks と提携してそのプロセッサのレントゲン写真を撮らなければならなかったのだ。 そのレントゲン写真から二層からなる RAM が明らかになった。ARM プロセッサに加えて、A4 のパッケージには重ねられた二つの Samsung ダイが含まれている。 ここ数日のうちに Chipworks と協力して A4 の詳細分析の結果を公表するつもりだ。」
A4 には「ダイひとつあたり 256MB のメモリーで、合計 512 MB となっている」と同社の分解ノートにはある。 それはつまり、昨年発表された iPhone 3GS や第三世代の iPod touch の二倍の RAM ということになる。
更新: iFixit は発表したレポートを更新し、iPad には実際には iPhone 3GS と同じ 256MB のシステム RAM が組み込まれているとしている。
物理的特徴
「リアケースはアルミニウム製ビレットひとつから精密加工されており、重さの原因にはなっているものの、デバイスの剛性を大幅に高めている」と iFixIt のレポート。さらに「[WiFi オンリーなモデルにある]右上隅の空間には、3G iPad では携帯電話通信ボードが収まるはずだ。」
この iPad の「タッチ回路設計は、現行の 3GS よりも過去の 2G や初期の 3G iPhone に似ている」と分解から明らかになった。 「Chipworks がわれわれに教えてくれたところによると、『iPad にはあまりにも多くの空間があるので Apple は小さなチップを使う必要がなかったはずだ。ただその場にぴったりで安いもので良かったはずだ*1。』」
さらに、カメラ用として想像されていた噂のスロットは「実際には環境光センサーが占めている。」 iFixIt は、iPad の「ガラスパネルはかなり厚い: およそ 1.18 mm で iPhone の 1.02 mm 厚のガラスよりも厚い。 これはその大きなパネルサイズに必要なものなのだ。」
iPad の WiFi アンテナは前面の角と背面の両方に面して搭載されており、黒いプラスチックでできた Apple ロゴでできた窓を通って、背面のアルミを突き抜けた形になっている。」