AppleInsider: Apple、Gianduia との名称の Flash 代替を開発中 [Page 1]
原文: Apple developing Flash alternative named Gianduia [Page 1]
ウェブ標準を利用したリッチなアプリを構築するためのさまざまなフレームワーク
SproutCore は、Apple が自社のデスクトップのような MobileMe ウェブアプリに向けてウェブインターフェースを構築するために利用している JavaScript フレームワークだ。 Cappuccino は、別のサードパーティ製 JavaScript フレームワークで、ウェブアプリのための Cocoa ライクな API として機能する。 それは、Apple の Keynote デスクトップアプリケーションの機能のほとんどを提供するようデザインされたウェブアプリ、280Slides を実現するために使われていた。 JavascriptMVC もまた独立したオープンソースプロジェクトで、ウェブで展開するためのリッチなアプリを JavaScript 内で開発するために利用されている。
Gianduia は Cappuccino のように Cocoa によるインスピレーションを受けた名称を与えられ(Cocoa そのものも Java からインスピレーションを受けた名称)、その役割として、Flash や Silverlight のようなプロプライエタリなウェブプラグインを一切必要とせずに、Cocoa 開発者が自らのスキルをウェブ標準を利用したリッチなオンラインアプリケーションの構築へと振り向けられるようにするための手段とされている。
HTML5 によって表れつつあるリッチなインターネットアプリ機能のための新しいサポートが Flash に対して競合するものとされることが多いものの、Gianduia や SproutCore、そして関連するフレームワークは、複雑なウェブアプリはウェブプラグインがなくとも既存のウェブ標準を使ってすでに可能であることを示している。
すでに Apple Retail は、過去数ヶ月にわたってさまざまな人気プログラムを対象に実際に Gianduia を利用してウェブアプリクライアントを生み出しており(同社の WebObjects ベースのサービスにプラグインされたかたちで)、そのなかには同社の One-to-One プログラム、iPhone の予約システム、そして同社の Genius Bar での Concierge や Personal Shopping サービスの予約用プログラム(下図参照)がある。