AppleInsider: Apple、拡張機能やより広範な HTML5 サポートを備えた Safari 5 をリリース

原文: Apple releases Safari 5 with extensions, expanded HTML5 support

By AppleInsider Staff
Published: Monday, June 7, 2010 06:10 PM EST
Apple は月曜日 Safari 5 をリリースした。これは同社のデスクトップ向けウェブブラウザの最新版で、30 パーセントのパフォーマンス向上が図られ、Bing 検索の追加、安全でサンドボックス化された拡張機能、さらには 12 種類以上の HTML5 新テクノロジーをサポートしている。
このアップデートは、Apple のウェブサイトから ダウンロードできるようになっておりMac OS X の Software Update 経由でもダウンロードできる。 Safari 5 は 39.1MB のアップデートだ。
Safari は引き続き、パフォーマンス、イノベーション、そして標準サポートにおいてリードしていきます」と Apple で Worldwide Product Marketing を担当するシニアバイスプレジデントを務める Philip Schiller は語っている。 「Safari は今や、世界中で 2 億台以上のデバイスで運用され、そのオープンソース版であるWebKit エンジンは 5 億台以上のデバイスで運用されています。」
Safari 5 は Mac および Windows の双方で利用可能で、改善された開発者向けツール、開発者がリッチで動的なウェブサイトを構築できるようにする多数の HTML5 新テクノロジーをサポートしている。
Apple のウェブブラウザーの最新版にはまた Safari Reader が含まれており、ウェブ上の単一または副数ページにわたる記事を、必要のないコンテンツを表示することなく新しいスクロール可能な表示法で提示して簡単に読めるようにしている。 Safari 5 が記事を検出すると、ユーザはスマートアドレスフィールドにある Reader アイコンをクリックしてその記事全体を拡大、印刷、電子メールでの送信といったオプションとともになにものにも干渉されずに読めるようになる。
Apple によると、Nitro JavaScript エンジンを備えた MacSafari 5 は Safari 4 と比較して JavaScript を 30 パーセント高速に実行でき、Chrome 5.0 よりも 3 パーセント、Firefox 3.6 よりも 2 倍の早さで実行できる。 Safari 5 は Domain Name System (DNS) 先読み機能を利用して新しいページを表示でき、以前に表示したページにより高速に戻れるようにキャッシュも改善されている。
Safari 5 には 12 種類以上ものパワフルな HTML5 機能が追加されているため、ウェブ開発者は HTML5 対応のフルスクリーン再生やクローズドキャプションなど、メディアリッチな体験を生み出せる。 Safari 5 にあるその他の新 HTML5 機能には、HTML5 Geolocation、HTML5 セクション要素、HTML5 ドラッグ可能な属性、 HTML5 フォーム検証、HTML5 RubyHTML5 AJAX History、EventSource さらに WebSocket が含まれる。
新しい無料の Safari Developer Program で開発者らは、HTML5、CSS3 そして JavaScript といった標準のウェブテクノロジーをベースにした拡張機能Safari 5 をカスタマイズ・拡張できる。 Safari 5 に新たに加えられた Extension Builder では、拡張機能の開発、インストール、パッケージングが簡素化されている。 より安全性と安定性を確保するため Safari Extensions はサンドボックス化され、Apple からのデジタル署名が施され、ブラウザ内部でのみ実行される。
こうした詳細は、MacWindows に向けた Safari 5 のリリースが間近であることを示した 週末にかけて発表された サポートドキュメントと一致している。