AppleInsider: Apple、326ppi ディスプレイ、ジャイロスコープを備えた iPhone 4 を披露。発売は 6/24。

原文: Apple unveils iPhone 4 with 326ppi display, gyroscope coming June 24

By AppleInsider Staff
Published: Monday, June 7, 2010 02:30 PM EST
初代 iPhone 以来最大の飛躍として、Apple CEO の Steve Jobs は月曜日新しい iPhone を発表した。全てが新しくなり、より薄いデザイン、カメラフラッシュ、フロントカメラ、二番目のノイズキャンセリングマイクロフォン、そして 6 軸モーション検出対応のジャイロスコープを備えている。

入手可能時期
この新しいハードウェア は 6 月 24 日発売だが、予約は 6 月 15 日からだ。 昨年モデルと同じ価格・容量のものが手に入れられる: つまり、16GB では 199 ドル、32GB では 299 ドルということだ。 iPhone 3GS は 99 ドルで購入できるようになる。 このハードウェアは黒と白の両方で提供される。
iPhone 4 は初代 iPhone 以来最大の飛躍です」と Jobs は語った。 「FaceTime ビデオ通話は、モバイルコミュニケーションの新たなスタンダードを確立し、われわれの新しい Retina ディスプレイは携帯電話においては最高の解像度で、テキストは奇麗に印刷されたページで見るかのようです。 私たちは、何十年にもわたってこの両方のブレークスルーを夢見てきました。」

デザイン
Jobs は、厚さわずか 9.3mm という iPhone 3GS よりも 24 パーセント薄くなったことで「地球上でもっとも薄いスマートフォン」となったとして、この新しい iPhone はかつて存在したコンシューマ向け製品を凌駕するものだとして誇らしげに語った。

iPhone 4
Jobs は、電話の構造がアンテナにつなげることで、そのステンレス製の枠を用いることで iPhone の受信感度を向上させているとした。
「こんな感じの他の製品があるとは思えません」と Jobs。 「これを自分の手にとってみると、信じられないほどです。」

独自の合金から作成され、標準的なステンレススチールよりも 5 倍の剛性を持つように精錬された CNC 加工バンドが iPhone 4 のすべてのコンポーネントのマウントポイントになっている。 このバンドは非常に高い構造的剛性を提供し、そのために薄く洗練されたデザインが可能になっている。 それはまた iPhone 4 の二種類のアンテナとしても機能している。
数ヶ月前に入手されたプロトタイプのデバイスで明らかになっていたように、同ハードウェアには LED カメラフラッシュ、micro-SIM スロット、そして新しいフラットな前面および背面を備えている。

iPhone 4

iPhone 4

iPhone 4
この前面および背面はアルミノケイ酸ガラスという、プラスチックよりも 30 倍硬くなるように化学的に強化され、より傷つきにくくなったガラスでできている。 この前面と背面のガラスは耐油性コーティングされており、電話を奇麗に保つ。また iPhone 4 を囲んでいるのは、標準的なステンレススチールよりも 5 倍も剛性が高くなるように精錬されたカスタム合金からなるステンレススチールバンドで美しく仕上げられている。

ディスプレイ
この新しいデバイスにはまた、同じスペース内に 4 倍のピクセルを持ち、よりシャープなテキストとより正確な色を提供するという、Apple が言うところの「網膜ディスプレイ」を備えている。 このデバイスは一インチあたり 326 ピクセルを表示でき、人間の目の能力を超えている、と Jobs は語った。
Retina Display を一度でも使ってしまうと、もう後には戻れません」と彼。

iPhone 4
ネットワークの問題が原因で、Jobs は The New York Times のウェブサイトを使ったディスプレイのデモができなかったものの、デバイス内の写真を使ったデモを行った。 Jobs が iPhone ソフトウェアを担当するシニアバイスプレジデントの Scott Forstall にアイデアを求めて話を持ちかけた時、聴衆のなかの誰かが Verizon ネットワークを試してみてはと突っ込みをいれていた。
この新しいディスプレイは 960 × 640 ピクセルで、800 対 1 というコントラスト比を備えている。 iPad と同じく、この携帯電話には IPS テクノロジーを備えた LCD スクリーンが備えられ、より優れた視角度を実現している。 Jobs は IPS は OLED よりも優れたオプションだと語った。
「われわれは今後数年にわたる標準を設定しようとしているのだと考えています」と Jobs。

内部
この新しいハードウェアにはまた、より大きなバッテリーが搭載されており、3G 通話で 7 時間、 3G 回線でのウェブ閲覧で 6 時間、Wi-Fi ウェブ閲覧で 10 時間、動画再生で 10 時間、音楽再生で 40 時間、待ち受けで 300 時間というより長い稼働時間を実現している。

iPhone 4

iPhone 4


iPhone 4

iPhone 4

iPhone 4
新しい二軸のジャイロスコープは、iPhone の加速度センサーとともに「はるかに精確な動き」を提供する、と Jobs は語った。 彼はそれをデモするにあたって、三次元空間にある積み木を用いたジェンガスタイルのアプリケーションを使い、旋回すると画像もそれにあわせて回転するのを披露した。
このハードウェアはまた iPad にある A4 プロセッサを備え、ノイズキャンセリング用に二番目のマイクロフォンも備えている。

デュアルカメラ
iPhone 4 にはまた、まったく新しくなったカメラシステムが搭載されており、LED フラッシュの付いた 5 メガピクセルのレンズで HD 動画の録画もできる。 新しいリアカメラは、一秒あたり 30 フレームで 720p の動画を録画できる。 ユーザはまた、内蔵の動画編集機能を使って録画した HD クリップを携帯電話内でトリミングすることもできる。
この携帯電話の前面カメラは、FaceTime というアプリケーションを使ったビデオチャットで利用でき、ユーザは他の iPhone 4 を使っている相手と話しながら姿を見ることができる。 動画は新しい iMovie アプリケーションを使っても編集でき、こちらは App Store で 4.99 ドルで販売される。

アクセサリー
AppleiPhone 4 に対応した公式ケースをリリースする予定だ。 「bumper」と呼ばれるそれは、携帯電話のステンレススチールの枠をカバーするもので、六色用意される。そのなかには携帯電話そのものの色とマッチする白と黒も含まれている。 bumper は 29 ドル。
Apple はまた新しい iPhone 4 ハードウェアにマッチした新しい Dock も発売する。 こちらもまた 29 ドルだ。