AppleInsider: Apple、「人々」と「撮影地」を備えた 64 ビット Aperture 3 を発表

原文: Apple introduces 64-bit Aperture 3 with Faces and Places

By AppleInsider Staff
Published: Tuesday, February 9, 2010 08:35 AM EST
Apple は火曜日、自社の写真編集・管理ソフトウェアへの次期メジャーアップデートとして、「人々」や「撮影地」、ブラシなど 200 種類を超える新機能を備えた、Aperture 3 を発表した。 新規購入では 199 ドル、アップグレードでは 99 ドルだ。
iPhoto '09 にはじめて導入された「人々」と「撮影地」機能によって拡張された Aperture 3 でユーザーは、大規模なフォトライブラリーの管理をより簡単により迅速におこなえるようになるという。 数多の新機能 を網羅したリストが Apple のウェブサイトに掲載されている。
「何百万人もの人が iPhoto を使って、デジタル写真の整理・編集、そして共有を楽しんでいます」と Apple で Worldwide Product Marketing を担当するシニアバイスプレジデントを務める Philip Schiller は語っている。 「Aperture 3 は、膨大なフォトライブラリーの編集・管理をするプロフェッショナルと、自分の写真をブラシや調整プリセットでさらに洗練させたい iPhoto ユーザーの両方にむけてデザインされています。」
Aperture 3 では、写真の部分部分にペイント画像調整を施せるブラシや、たった一回のクリックでプロフェッショナルな画像処理エフェクトを施せる調整プリセットなど、写真を仕上げるための新しいツールを導入している。 新しいスライドショーでは、ユーザーが写真と、オーディオ、テキスト、そして HD ビデオとを組み合わせて作品を共有できるようにしている。
「Aperture 3 はそれをうまくこなしてくれます」と National Geographic の写真家 Jim Richardson は語っている。 「画像処理ツールは、わたしが求めているものそのもので、とても使いやすく、自分で可能だとは思ってもいなかったようなレベルのコントロールができます。」
この新しいソフトウェアは、小売販売価格で 199 ドル、アップグレード価格は 99 ドルとなっている。 30 日間のトライアルも可能だ。 Aperture 3 は、 Mac OS X Snow Leopard を実行し Intel Core 2 Duo プロセッサーを搭載する Mac では 64 ビットアプリケーションとして実行される。

Aperture の化粧箱
「私は Aperture を選びました。なぜなら、それが出回っているなかでも、もっともパワフルなアーカイブアプリケーションだからです。しかも今や、信じられないような画像処理ツールでもあるのです」と Sports Illustrated の専属写真家である Bill Frakes は語っている。 「私は Aperture 3 に施された、大幅な変更に驚きを隠せませんでした。」
この最新バージョンでは、大規模なフォトライブラリーを「プロジェクト」、そして新しい「人々」や「撮影地」をつかって、さらに柔軟に整理できるようになっている。 「人々」は顔認識機能を利用して、写真のなかの人々を見つけて整理する。 「人々」はフォトライブラリー全体を横断的に見渡したり、選択したプロジェクトに登場する顔だけを確認することもできる。 新しい表示では、整理プロセスがスピードアップし、Aperture 3 は検出されながらも名前の付けられていない顔を表示する。

Aperture 3 1
「撮影地」では、撮影地ベースで写真を見ることができ、iPhoto の場合と同じく、「撮影地」では自動的に GPS のジオコードデータを解析して、ユーザーにとって分かりやすい場所ごとに表示してくれる。 Aperture 3 では、写真を地図にドラッグ・アンド・ドロップしたり、GPS 搭載のカメラや追跡でバイスiPhone の写真といったものからの位置情報をつかって撮影地を割り当てられる。


Aperture 3 2
新しいブラシ機能では、写真にエフェクトをペイントするだけで、プロフェッショナルなタッチを加えられるようになっている。 Aperture 3 には 15 種類のクイックブラシが備えられており、焼き込みや被い焼き、偏光、ぼかしといったもっとも一般的なタスクを、レイヤーやマスクといった複雑な操作をすることなく適用できる。 ブラシは、画像内の境界線を自動的に検出して、ユーザーが求める場所に正確にエフェクトを施したり削除できるようにしている。 Aperture 3 には、画像全体にわたって特定のスタイルや見た目を適用する調整プリセットが数十種類そなえられている。 カスタムプリセットも作成でき、それらをインポートして他の写真家らのテクニックを探索することもできる。

Aperture 3 3
Aperture 3 のスライドショーでは、Apple がデザインした 6 種類のテーマから選んだり、独自のトランジション、背景、ボーダー、タイトルを選んだり、カスタムのサウンドトラックさえ追加できるようになっている。 スライドショーは、直接 iTunes へとエクスポートし、そのまま iPhoneiPod touch へと転送もできる。 写真家らはまた、印刷版として共有したり、カスタムデザインのハードカバーブックを作成したり、FacebookFlickr といったオンラインの写真共有サイトへとアプリケーションから直接共有できるようにもできる。