AppleInsider: iPhone プロトタイプの Apple A4 プロセッサは 256MB RAM を搭載

原文: Apple A4 processor in iPhone prototype has 256MB RAM

By Katie Marsal
Published: Wednesday, May 12, 2010 03:50 PM EST
もっとも最近撮影された次世代 iPhone のプロトタイプ内部にあったプロセッサの刻印から、同システム・オン・チップには Apple A4 と 256MB の Samsung DRAM が二つのダイに含まれていることが明らかになった。
この情報は、ベトナムで撮影された[和訳]バイスにあった刻印から iFixit が突き止めたものだ。 その刻印は「APL0398 339S0084」というもので、そのハードウェアには A4 マイクロプロセッサが含まれること、また「K4X2G643GE」からは 256MB の Samsung 製システム RAM が含まれることが分かる。 両者とも iPad 内部 にあるプロセッサにも見られるものだ。
「われわれのエンジニアは、これを見つけても驚かなかった」と同社は語っている。 「われわれは iPad の消費電力がひじょうに低いことに感銘を受けているし、その消費電力やボードデザインは、ラップトップコンピュータのものではなく携帯機器に近いものであるとも当時から話している。」
これらの刻印は、このプロトタイプ iPhoneiPad にあるものと 同一の[和訳] プロセッサと RAM を持っていることを示しており、Apple によるデザインであることを特徴としている。 Apple の A4 は、ちょうど先代の iPhone プロセッサと同じようにパッケージングされており、三層の回路のひとつにマイクロプロセッサ、その他の二つにメモリーモジュールが含まれている。
iFixit は 4 月に iPad が発表された直後から A4 を 極めて詳細に検証し[和訳]、Chipworks とともにレントゲン撮影をするとともに、ARM アーキテクチャをベースにしたチップを解体している。 A4 の消費電力が低いおかげで、iPad は 10 時間ものバッテリー持続時間を達成していると広告されている。

iPad teardown 4
1GHz というプロセッサスピードは確かにより高速であるものの、次世代 iPhone プロトタイプは 昨年の iPhone 3GS にあるのと 同じ量の RAM を搭載している。 昨年のモデルは 600MHz プロセッサで、iPhone 3G は 400MHz プロセッサと 128MB の RAM を搭載していた。
この iPad プロセッサの 1GHz というクロックスピードは、Intrinsity によるところが大きい。 このテキサス州オースティンを拠点とする企業は、クロックスピードを静的デザインで可能なスピードよりもはるかに大きく引き上げることができる「Fast14」と呼ばれるデザインツールからなるスイートを開発している。 Apple が Intrinsity を買収したことは、4 月下旬に 確認された

A4

iPhone 4G 6

AppleInsider: 新たな iPhone プロトタイプがリーク、A4 プロセッサ、ねじなしデザイン

原文: Another iPhone prototype leak reveals A4 processor, screw-less design

By Prince McLean
Published: Wednesday, May 12, 2010 05:00 AM EST
Apple の次世代 iPhone の新しい写真がリークされ、今回は先月 Gizmodo が手に入れたものよりもより新しくより洗練されたプロトタイプモデルであることが伺える。
ベトナム掲示Taoviet は、一連の写真 を公開した。ハードウェアの分解もあり、iPad 内に収められている A4 プロセッサにもある APL0398 との刻印が明らかにされている。 その他の刻印 -- 339S0084、K4X2G643GE、そして YN6024Z3 -- は異なっているものの、同システム・オン・チップには確かに Apple ロゴが描かれている。
この新しいモデルには、目に見えるネジもない。Gizmodo写真 にあったようなネジが Dock Connector のどちら側にもなく、単に「XXGB」となっていたものが「16 GB」となっている。 バックパネルも極めて光沢があり、大きなカメラと LED フラッシュが付いている。
先に明らかにされたように、この新しいモデルでは iPad と同じ micro-SIM が採用されており、カードはトップではなくサイドから挿入するようになっている。
ビデオでは、このデバイスに電源が入ることを見せているが、iPhone OS は実行されていない。 代わりに、スクリーンには「Inferno」と読める爆発画像が表示されている。 下部には、「Start time: Run Bonfire!," "Duration: 0," and "Battery: 3 percent」とのテキストが確認できる。
同デバイスのその他の写真は同サイトに掲載されている。

Taoviet iPhone 4 photos

Taoviet iPhone 4 photos

Taoviet iPhone 4 photos

iPhone 4G 1

iPhone 4G 2

iPhone 4G 3

iPhone 4G 4

iPhone 4G 5

iPhone 4G 6

AppleInsider: Office 2011 for Mac への道: 新たな外観、Exchange のサポート、VBA [Page 2]

原文: Road to Office 2011: New looks, support for Exchange, VBA [Page 2]

By Daniel Eran Dilger
Published: Thursday, May 6, 2010 04:45 PM EST
新機能: 刷新された Outlook クライアントでの Exchange サポート
Microsoft はようやく Office での Exchange サポートを改善し、Entourage アプリをまったく新しい Outlook にしようとしている。Outlook は 10 年以上も Mac から姿を消していた。
もともとの Outlook for Mac クライアントは、ちょうど Windows バージョンの Outlook がそうだったように、Microsoftプロプライエタリな MAPI を利用して Exchange Server と通信していた。 問題は、MAPI はセキュアではない RPC の寄せ集めのようなもので、そのほとんどが Windows API に縛られていたことから、機能をそのままにセキュリティを保った状態でクロスプラットフォームを実現するのはほとんど不可能に近いまでに困難になっていた。 MAPI はサードパーティが実装するのは実質的に不可能で、あまりに複雑であるため Microsoft でさえ自社の Mac クライアントでそれをサポートしたがらなかった。
2000 年になると MicrosoftOutlook for Mac(それは停滞していた Classic Mac OS アプリだった)を断念し、インターネットの標準である POP と IMAP を使ったネイティブな Carbon アプリとして新しいスタートを切るという決断をした。 (Entourage はほとんどが Outlook Express for Mac をベースにしていたが、それ自体も AppleClaris Emailer をベースにしていた。これは Apple から Microsoft へと流れていった開発者らの才能によってもたらされたものだった。) Entourage の問題は、インターネットメールで標準的な IMAP プロトコルを使っていたために Exchange Server の数多くの機能が利用できなかったということだった。 加えて Microsoft は最近、Exchange での標準設定として IMAP を無効にしはじめている。
Microsoft は、EntourageWebDAV を経由してカレンダーや連絡先情報へアクセスできるようにすることでこの問題に対処した。この WebDAV とは、同社が Outlook Web AccessWindows Mobileバイスでリモートに Exchange にアクセスできるようにするために開発したものと同じメカニズムだ。 ところが、WebDAV では Exchange の高度な機能を一部サポートしておらず、大したパフォーマンスも実現していない。 Microsoft は以来、Exchange への接続方法としては WebDAV を推奨していない。
Exchange 2007 以降 Microsoft は、古い MAPI と WebDAV から離れて Exchange Web Services を導入してきた。これはクライアントがより基本的な XMLSOAP を経由して Exchange と通信できるようにする。 EWS とは、AppleSnow Leopard に加えて Mac OS X のアプリが Exchange とやりとりできるようにするテクノロジーだ。 これまで Mail、Contacts、そして Calendar は WebDAV を利用してきたが、きちんと効率的に機能しなかった。
EWS はまだ MAPI(Outlook for Windows で使用されている)のレベルには達していないが、かなりいい具合に機能する。 Public Folders のサポート(Microsoft は軽視しているものの、Exchange Server を使用するショップの多くが未だに利用しているもの)、委任機能、最近更新された項目のみを同期するための「オンラインモード」のサポート、あるいは「配布グループ」の連絡先の使用など、いくつかの機能を引きずっている。
Office 2011 の新しい Outlook for Mac は、ちょうど AppleSnow Leopard アプリケーションと同じように EWS を利用しているようだ。 もとの EntourageWebDAV を利用しており、恐ろしいまでに遅かった。 Microsoft は以来、EWS を利用するためにパッチを当てていので、Entourage と新しい Outlook との間の差は、一部のユーザが思い描いていたような、地球が崩壊するほどのものではないだろう。
新しい Outlook アプリケーションは新しい Cocoa アプリケーションとしてゼロから書かれているため、Office スイートの残りの部分のように古びた Carbon アプリケーションを暖め直して少しだけネイティブっぽく見えるようにしたのではなく、より Mac のアプリケーションらしく動作する、洗練されたユーザーインタフェースを持っているという点で Entourage よりも優れている部分があるのは確かだ。
特にそのツールバーは、非標準的なインターフェースを使うことが習わしになっている Office が利用しているような場違いなツールバーのような細長い板ではなく、ドラッグ・アンド・ドロップによるカスタマイゼーションができる標準的な Mac OS X アプリケーションにより近い動作をするようになっている。 加えて、新しい Outlook for Mac ではユーザが自らの Windows .PST ファイル(ローカルに保存されたメールボックスを含んでいる)を Mac へと移動できるようにしている。これは、これまで Entourage ではインポートできなかったものだ。
全般的に Office 2011 は現在 Office 2008 よりも 40% ほど大きい。 新しい Cocoa ベースの Outlook は、それが置き換えることになる Carbon ベースの Entourage アプリケーションよりも同じくらい大きい(beta 2 のインストーラOutlookEntourage と表示し続けているが、実際には新しい Outlook アプリをインストールする)。

 Office 2011 for Mac インストーラサイズ

新機能: VBA サポート
新しくなった Outlook に加えて Office 2011 アプリケーションには VBA マクロへのサポートも加えられている。これは、Microsoft が Office 2008 を市場に送り出した際に廃止したものだ。 当時 Microsoft は、同機能はほとんどの Mac ユーザにとって重要ではなく、それを削除したのは主に Office 2008 を Intel Mac をサポートする Universal Binary するために必要であった、と説明していた。
Microsoft の説明によると、「Macintosh VBA コンパイラ[レガシーな Office コードベースによる]はもともと、はるか以前の PowerPC ベースの Macintosh のためにデザインされてモノであって、Intel ベースの Macintosh 上では大幅な変更を施さない限り動作せずしない、とのことだった。 VBA マクロコードはランタイム時にコンパイルされ、コンパイラコードである VB エディタコード、そして VB フォームコードは、広範囲にわたるプログラミング作業なくして Intel ベースの Macintosh へは変換できず、そうなると Office 2008 のユニバーサルバージョンに大幅な遅れが生じかねなかった。
VBAMicrosoft Office for Windows バージョンは、Mac OS とは互換性のない Windows マシーンアセンブリの実行に依存しているため、直接 Office 2008 で利用することができない。」
Microsoft は、この変更によって影響を受けるユーザは、ドキュメントのワークフローを自動化する代替手段として AppleScript の利用を探るよう勧めていた。 「VBA が無くなることでもっとも影響を受ける人々は、Office のためのクロスプラットフォームなプログラミング性を必要とする人だ」と Microsoft は言っていた。 こうした人たちは Office の 2011 バージョンで VBA が復活したことを喜んでいるはずだ。

Office 2011 for Mac VBA


このシリーズの他の記事:
Microsoft Office 2011 for Mac への道: 新たな希望[和訳]
Mac における Office の歴史について興味のある方は、AppleInsider による Road to Mac Office 2008 シリーズ の最初のセグメントを参照のこと。和訳記事:Mac Office 2008 に向かって: はじめにインストールとインターフェースWord '08 vs Pages 3.0

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AppleInsider: Office 2011 for Mac への道: 新たな外観、Exchange のサポート、VBA

原文: Road to Office 2011: New looks, support for Exchange, VBA

By Daniel Eran Dilger
Published: Thursday, May 6, 2010 04:45 PM EST
来る Microsoft の Office for Mac 2011 ではその Windows バージョンとの間の機能ギャップが大きく改善されることが約束されており、それには Exchange のサポート、Office 2008 では削除された Visual Basic for Applications の再組み込みがある。 さらに、こちらもまた現在ベータ段階にある Office 2010 for Windows の外観とも共通化されている。
Microsoft の Eric Wilfrid 率いる Mac Business Unit は Office for Mac の開発に再び照準を合わせて、同生産性スイートがよりプラットフォーム間でより互換性をもち、より良い見た目で、そして共同執筆ツールを加えて文書の共同編集をできるようにするという計画にもより忠実に従っている。

新機能: コラボレーションとオンライン共有
「Office 2011 の新しい共同執筆ツールでは、あなたとあなたのチームメートが Word、PowerPoint あるいは Excel [Office Web App バージョン経由でのみ]からひとつのファイルを作業できるようにし、異なる場所、ブレーンストーミングのアイデア、そして時間、地理、あるいはプラットフォームに関係なく同じページに留まることができます」と Microsoft は 2 月に発表した プレスリリース で述べている。
「共同執筆によって共同作業のプロセスを向上させ、複数のバージョン、失われた編集、あるいはグループ会議の時間設定という苦痛やイライラを解消します。 この新機能を利用すれば、誰がそのアプリケーション内でその文書を直接作業しているのかについてリアルタイムアップデートが可能な Presence Everywhere 機能によってチームの状況を把握できます。」
Microsoft はまた、Google Docs に対抗すべく、自社の Mac デスクトップスイートを Office Web Apps イニシアチブに組み込むべく作業も進めている。 Office 2011 は直接 Office Web Apps(それ自体まだベータ段階にある)に関連づけられ、ユーザが文書をインターネット越しにプラットフォームを超えて共有できるようにする。 同社の Office Web Apps は、文書を Windows Live アカウントにアップロードしたり、企業向けの SharePoint サーバを利用できるようにする。
Microsoft の Office Web Apps は現時点では、ベータテスターを対象としたプライベートプールに限定されており、全機能が有効になっている訳ではない。 やがては、このオンラインスイートを使ってオンラインでの文書編集ができるようになるはずだ。 それによって、文書の共有と招待ユーザによる共同メモに限られている AppleiWork.com サービスよりは Google Docs により近いものになるだろう。 しかし iWork.com は、iWork 09 のデスクトップ版が発表されたのと同じ時期である 2009 年 1 月からオープンしている。
Office 2011 にはまた Communicator がバンドルされている。これは Microsoft の Office Communications Server 2007 とやり取りをしてマルチパーティのオーディオ・ビデオカンファレンスを提供するための、企業のアドレス帳に統合されたクライアントアプリケーションだ。

新機能: 一貫したリボンインターフェース
先の MacWindows バージョンの Office では大きく異なるインターフェースを与えた Microsoft は、今度は共通の基盤を確立しようと作業している。 かつて Office 2008 で Elements Gallery となっていたものは、MicrosoftVista と Office 2007 のために生み出した Fluent ユーザーインタフェースから借りてきたリボンへと「進化」した。
両プラットフォームに向けた Office の最新バージョンでは、依然としてプラットフォーム間の差異は存在するものの、より共通の洗練されたリボンインターフェースが採用されている。 Microsoft は、Office でのクロスプラットフォーム体験をより同期して近づけていくという努力は、Mac ユーザの 75% が Windows PC も利用しているという事実によって動機づけられているとしている。

Office 2011 for Mac のインターフェース

ページ 2 / 2: Outlook での Exchange サポート、VBA

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AppleInsider: Apple、Gianduia との名称の Flash 代替を開発中 [Page 2]

原文: Apple developing Flash alternative named Gianduia [Page 2]

By Daniel Eran Dilger
Published: Friday, May 7, 2010 06:00 PM EST
AIR で息をつごうとする Adobe
AdobeFlash はかつてアニメーション、インタラクティブ性、ビデオ再生、そしてリッチなアプリの開発において必須のツールとしてみなされていたものの、さまざまな進歩によってそのプラグインのプラットフォームの角が削り取られていき、より良いパフォーマンスやセキュリティの可能性を生み出すとともに、クロスプラットフォームな再生ツールやウェブの将来の機能の進展における Adobe への依存が薄れていくことにもなった。

ビデオ: 3 年前 AppleGoogle に働きかけて、Google が 2005 年末にかけて 採用した Flash で梱包された H.263/Sorenson Spark ファイルを提供するだけではなく、その YouTube サービスで新しい iPhoneApple TV で直接 H.264 ビデオをダウンロードできるようにした。 H.264 ビデオエンコーディングへの大量移行の結果、Flash を搭載しないデバイスでも Brighcove や Vimeo、ABC、CBS、そして Ooyala などのますます増加しつつあるソースからのビデオが再生できるようになった。

アニメーションとインタラクティブ性: FlashSilverlight といったプラグインはウェブページの組み込み領域内において標準の HTML では非常に困難なグラフィックの描画に優れてはいるものの、今や HTML5 が洗練された Canvas 要素を提供するようになり、ウェブゲームやその他複雑なグラフィックスを HTML そのものの内部で直接的にサポートするために利用できるようになった。 つまり、ビデオやグラフィックスがウェブページの Document Object Model(DOM)の一部となり、アニメーション化、操作、そして Cascading Style Sheet の transforms によるオブジェクトのスケーリング、回転、移動、さらにはそれらを 3D 平面 に埋め込むことも可能となった。 Flash オブジェクトはそれ自体のコンテキスト内に収まったままで、ウェブページの他の部分やそのページに組み込まれた他の Flash オブジェクトとの統合が容易にはできないようになっている。

モーフィングキューブ
ポスターサークル
3D 変換
インタラクティブな 3D キューブ
インタラクティブな 3D ボックス

Canvas HTML5 の効果

リッチなアプリケーション: Adobe のリッチなインターネットアプリケーションへの決意は、Flash を取り込みそれを、Sun のクライアントサイド Java のような、一度書いてしまえばどこでも実行できるアプリケーションフレームワークへと拡張するものだ。 Microsoft も同様に Silverlight をウェブと自社が投入を予定しているスマートフォンプラットフォームの双方に対応したアプリを構築するためのソリューションとして位置づけている。 それとは対照的に AppleJavaScript によるフレームワークに依存しており、これはつまり、SproutCore や Gianduia、あるいはその代替でネイティブな見た目を備えたウェブアプリのためのライトウェイトフレームワークで作成された iPhonePastryKit)、iPadAdLib)そして iTunesApple TV 内のインタラクティブコンテンツ(TuneKit)といったリッチなインターネットアプリケーションでは、動作にあたって Apple からのプロプライエタリプラグインはいっさい必要ないということだ。

パフォーマンス: 加えて、ブラウザベンダーが JavaScript パフォーマンスを拡張・最適化することで(AppleGoogleMozilla そして Opera がこれまでそうしてきたように)、そうしたリッチなアプリはさまざまな環境でより良く動作するようになる。 対照的に、FlashSilverlight のためにデザインされたコンテンツは、時宜にかなったアップデートの配布において AdobeMicrosoft に依存することになり、さまざまな代替プラットフォームをサポートすることにも関心をもっている。 HTML5 はすでに Flash と双肩できるだけのパフォーマンスを実現している。Flash はそのパフォーマンスを最適化するための時間としてほぼ 5 年ほども先行していたにもかかわらずだ。

セキュリティ: JavaScript フレームワークのもうひとつのアドバンテージは、ブラウザ独自の JavaScript エンジンを使っていることで、そのコードのセキュリティ課題はオープンに検証されており、最適な方法として理解されている。 AdobeMicrosoft によるプロプライエタリなウェブプラグインという閉ざされ、急速に変化しつつある開発によって、その企業の外側の誰も簡単には評価し得ないような複雑なセキュリティ脆弱性の可能性が開かれてしまっている。 CanSecWest においてセキュリティ専門家である Charlie Miller は、どのブラウザがもっとも安全かを尋ねられて、次のように 答えている。「どのブラウザであったとしても大した違いはないよ。 ポイントは Flash をインストールしないことだね!」

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AppleInsider: Apple、Gianduia との名称の Flash 代替を開発中 [Page 1]

原文: Apple developing Flash alternative named Gianduia [Page 1]

By Daniel Eran Dilger
Published: Friday, May 7, 2010 06:00 PM EST
Adobe FlashMicrosoft Silverlight が自社のプラグインをベースにした HTML 代替となるウェブプラットフォームで乗っ取ろうとするなか、Apple はリッチなインターネットアプリのために自ら開発する新しいクライアントサイドの標準をベースにしたフレームワークである Gianduia を利用して、自社の小売ユーザに向けたプロダクション品質のオンラインアプリを生み出している。
Apple は Gianduia を昨夏 WOWODC(World of WebObjects Developer Conference)にて発表した。このカンファレンスは、同社が独自に 6 月に開催している WWDC イベント近辺でスケジュールされている独立イベントだ。 そして、今年の WOWODC および WWDC 両イベントではさらに詳しい情報が明らかになる可能性が高い。
Gianduia とは、イタリアのヘーゼルナッツチョコレートの名前からとったもので、「実質的にブラウザサイドの Cocoa(含 CoreData) + WebObjects で、JavaScritp 嫌いではない人物によって JavaScript で書かれたもの」だと開発者である Jonathan "Wolf" Rentzsch が tweet している。 「びっくりした。」
After watching the AppleNDA のもとで昨年の WOWODC で披露したデモを見た Rentzch は「Gianduia にはぶっ飛んだ。 CappuccinoSproutCore そして JavascriptMVC は相当の競争力を備えている。 かなりのものだ。」ともツイートしている。

ウェブ標準を利用したリッチなアプリを構築するためのさまざまなフレームワーク

SproutCore は、Apple が自社のデスクトップのような MobileMe ウェブアプリに向けてウェブインターフェースを構築するために利用している JavaScript フレームワークだ。 Cappuccino は、別のサードパーティJavaScript フレームワークで、ウェブアプリのための Cocoa ライクな API として機能する。 それは、AppleKeynote デスクトップアプリケーションの機能のほとんどを提供するようデザインされたウェブアプリ、280Slides を実現するために使われていた。 JavascriptMVC もまた独立したオープンソースプロジェクトで、ウェブで展開するためのリッチなアプリを JavaScript 内で開発するために利用されている。
Gianduia は Cappuccino のように Cocoa によるインスピレーションを受けた名称を与えられ(Cocoa そのものも Java からインスピレーションを受けた名称)、その役割として、FlashSilverlight のようなプロプライエタリなウェブプラグインを一切必要とせずに、Cocoa 開発者が自らのスキルをウェブ標準を利用したリッチなオンラインアプリケーションの構築へと振り向けられるようにするための手段とされている。
HTML5 によって表れつつあるリッチなインターネットアプリ機能のための新しいサポートが Flash に対して競合するものとされることが多いものの、Gianduia や SproutCore、そして関連するフレームワークは、複雑なウェブアプリはウェブプラグインがなくとも既存のウェブ標準を使ってすでに可能であることを示している。
すでに Apple Retail は、過去数ヶ月にわたってさまざまな人気プログラムを対象に実際に Gianduia を利用してウェブアプリクライアントを生み出しており(同社の WebObjects ベースのサービスにプラグインされたかたちで)、そのなかには同社の One-to-One プログラム、iPhone の予約システム、そして同社の Genius Bar での Concierge や Personal Shopping サービスの予約用プログラム(下図参照)がある。

Apple Gianduia パーソナルショッピング

ページ 2 / 2: AIR で息をつごうとする Adobe

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AppleInsider: iPhone OS 4 betas に新たな iPad スタイルのスペリング機能が登場

原文: iPhone OS 4 betas show new iPad-style spelling features

By Prince McLean
Published: Saturday, May 8, 2010 01:00 PM EST
iPhone 4.0 beta に詳しい開発者らによると、新しいファームウェアによって iPad から iPhone および iPod touch に、スペル修正と語の候補の提示機能がもたらされることになると報告している。
これら新機能は初め iPhone OS 3.2 に登場して iPad でのみ利用可能だったが、iPhone OS 4 が今夏登場すると、それによってこうした新機能が Apple の携帯機器全般で利用できるようになる。
スペル修正システムは、The spelling system extends the mechanism Apple がコピー・アンド・ペーストのために開発したメカニズムを拡張したもので、ユーザがスペスミスした単語をタッチして選択すると、カットまたはコピー操作の替わりに「置換」をタッチできるようになる。
するとこのシステムは青字で置き換え可能な単語を提示し、一回のタッチで修正できるようにしている。 スペルの間違ったテキストは赤色の下線が引かれる。これは Mac OS X にあるシステムワイドな巣スペルチェック機能で、もともとは Microsoft Word にあったものだ。
Apple はまた、iPhone OS 4 では iPad にある Bluetooth キーボードサポートを iPhone および iPod touch にももたらすとアナウンスしている。 iPad とともにデビューしたテキスト関連機能についてより詳しくは、AppleInsider による 詳細レビュー: iPad と iPhone OS 3.2[和訳] を参照のこと。

iPhone OS 4 スペルチェック